本物の美術作品の鑑賞を通して、興味や関心を深める機会として、本校では毎年、希望者を対象に美術館見学講座を実施しています。

今年度は府中市美術館にて、企画展「フジタからはじまる猫の絵画史 藤田嗣治と洋画家たちの猫」と、コレクション展を見学しました。

「猫」というモチーフを、洋画の魅力的なテーマへと押し上げた藤田嗣治（ふじたつぐはる）の作品を時代を追って鑑賞することで、「猫」に込められた思いや意味を読み解くことができ、作品鑑賞の楽しさを味わえたようです。また、間近で作品を観ることで感じられる毛並みや表情などの表現の豊かさに、驚いている様子も見られました。
コレクション展では、江戸時代から現代までの作品が順に展示されており、その移り変わりを感じながら、１点１点じっくりと鑑賞する姿が見られました。作品にはそれぞれ短い説明書きが付いており、それを読むことでも理解が深まったようです。

それぞれワークシートを活用しながら鑑賞し、気付いたことを書き込むことで、作品の観方や味わい方を学ぶ機会になりました。今後も美術館を活用して感性を磨き、発想力や表現力につなげていってほしいと思います。