生命科

自分を見つめ人間を考える

「自分の存在の重さを知り、他の人の命の重さも感じることのできる生徒」であることを願い、本校独自の「生命科」を正課授業として行っています。週1時間、3年間の授業で、友達や家族など、身近な人とのつながりから、将来のこと、過去の戦争や現在世界で起きている事象、命の大切さなど、幅広いテーマについて正面から向き合い、発表や意見交換をします。決まった答えのない事柄について、生徒と先生が共に考えを深め、心を耕す有意義な時間です。これから長い人生を歩む中学生の時期にこそ、大切にしたい学びだと考えています。

自分を見つめ人間を考える

生命科の主な内容

1年生では、武蔵野東中学校で学ぶ意義や混合教育についての理解から始まり、いじめの問題や将来観、生命の誕生などの分野を学んでいきます。2年生では、障害を持つ人や高齢者の立場で考える単元、児童労働や難民問題などの国際問題を扱う単元、命の尊さについて学ぶ単元などがあります。最上級生の3年生は、それぞれ一学期間を費やして戦争や紛争問題などを題材に平和の大切さについて学ぶ単元、命について深く学ぶ単元に取り組みます。また、将来観・職業観の育成を目的として、2~3年生において学園内にある幼稚園での実習を計3回行っています。

多彩なアプローチ

決まった答えが用意されていない学びが「生命科」です。生徒自身が地に足をつけてじっくりと考え、自分の意見を持ったうえで、それを表現できることが大切だと考えます。そのためのアプローチは多彩です。ある時は読み物や 講演・映像によって考えをめぐらせ、ある時はロールプレイによって提示された題 材について、生徒同士が意見交換をします。また図書室を利用して深く調べることもあります。さらに自分の意見を書いてまとめるだけでなく、人前で発表する機会も多々あります。これら多方面からのアプローチによって、決して1方向からだけでない多角的な視野・考え方・主張力が身についていきます。

生命科の主な内容

学び得たもの(生徒たちの感想)

生命科の主な内容

1年生
—いじめに関する学習で、ロールプレイを行った後で—
「やっている時は和やかだったけれど、『大丈夫?』と聞くのが少し勇気がいったことに自分でもびっくりしました。ですが、言うのと言わないのでは大きく違うとも思いました。」
2年生
—障害者を雇用する職場の今を伝える映像教材を視聴して—
「いつか仕事につくという目標を持っている人のために、福祉施設はなくてはならないと思いました。良くないイメージがついてしまうのは、残忍な事件が多く報道されているからであって、実際にその場へ足を運ばないと全ての職場の良さは分からないと思います。」「障害を持っている利用者の方と職員との距離の取り方は、東中で自然に身についていることに気がつきました。」
3年生
-戦争被害者の視点から「平和」を見つめる映像教材を視聴して—
「原爆による被害の悲惨さ、沢山の遺品を見て放射能による被害のことを知り、はじめて広島の事実がわかったような気がします。今までは原爆が落ちたことは知っている程度でしたが、映像を見て原爆の恐ろしさを感じることが出来ました。遺品の一つひとつに込められた家族や友達への思い、またその人自身の気持ちを考えると、胸が悲しみでいっぱいになり、今にも泣きたくなります。戦争とは、一体何のためにあり、どうしてこんなにも多くの人が亡くなり悲しみにあわなければいけないか、絶対にあってはならないものだと強く、強く思いました。」