UNHCRの出張授業 社会科見学講座

2021/10/15

社会科見学講座は、希望者が博物館や新聞社などを見学して社会科分野に関わることを学ぶ講座ですが、コロナ禍の今年度は、国連UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)協会・ファンドレイザーの天沼耕平氏をお招きして、出張授業をしていただきました。

前半は「いのちの持ち物けんさ」というワークショップを行い、大切なものを失ったとしたらどのように思うかを想像して、喪失の疑似体験をしました。後半は、天沼先生が実際に訪れた海外での体験談を交えながら、難民の現状について講義をしていただきました。参加した生徒たちは、私たちにできることは、「知る」・「広める」・「参加する」・「寄り添う」こと、という天沼先生のお話に真剣に耳を傾けていました。

以下、生徒の感想の一部です。

SDGsなどの学習で、難民について知りました。この出張授業で、あらためてこの日常はあたりまえではないんだと実感しました。家族とはなればなれになってしまったり、命を落としてしまったりする人が世界にはたくさんいるので、ささいなことでもできることを探して、より良い生活がすべての人にできるように行動したいと思いました。(3年生)

生命科の時間などで、貧困問題や難民について勉強する時間がありますが、自分の周りでこのような事が起こったことがないからあまり実感ができませんでした。ですが、今回のお話をきいて、自分の身の回りで起きた時のことを想像して、この問題について本気で考えることができました。(2年生)

『いのちの持ち物けんさ』で、もし『いのち』以外のすべてのものがなくなったらと考えると、自分が生きている意味がなくなってしまうと思います。こういうことが起こってる今、もっと難民について知って、広めていきたいです。(1年生)