生活科







生活科













体験的な問題解決学習

 生活科は子どもたちの“生の体験”を重視した教科です。1、2学年の子どもたちが、自分の手や足、体を動かして自分の知りたい、確かめてみたい、作ってみたい、調べてみたいなどの諸々の「思い」を自分なりの力で実現させていくところに、人間としての成長の上で欠かすことのできない価値があります。この旺盛な好奇心と活発な行動力を発揮させる良いきっかけになるように生活科の学習の中では働きかけています。

 単元は、大きく「生活」「社会」「自然」に分けることができますが、子どもたちが気付いたことや疑問に思ったことを重視した授業を展開するために、その年独自の内容に入れ替えることもあります。

 1年生では、季節に合わせて季節ごとの活動を行っています。入学してからの学校探検から始まり、お正月の伝承遊びなど、それぞれの季節の楽しみ方を体験しています。また、生命の大切さやそれを預かる自分たちの責任感を感じることを目的として、植物の栽培にも取り組んでいます。そして、家庭科専科に「食育」、理科専科に「音の伝わり方」を授業で行ってもらい、専門的分野からの指導をしてもらうことで子どもたちにとって興味の幅を広げる機会としています。

 2年生では、年間を通して季節ごとの特徴を探す活動を行っています。「夏と言えば」「冬と言えば」などを考えることで季節の移り変わりを感じたり、季節ごとの楽しみ方を考えたりしています。また、野菜の栽培を通して、育てることの難しさや実りの喜びを感じ取らせる活動も実施しています。栽培の過程で観察記録をつけ、国語の学習との関連の中で五感を使ってしっかりと観察する力も育てています。そして、郵便局見学を通して働くことについて考え、その仕事を自分たちでも体験するために、全校児童に協力してもらい、郵便ごっこを行ったりもしています。

 年間の最大のイベントは1、2学年合同の「秋祭り」です。2学年の児童が中心となって、1、2学年各クラス2名の実行委員が選出され、お店屋さんごっこの企画、運営を行います。活動を通して廃品を利用した品物作りや、品物を売る面白さ、大変さ、チームワークの大切さなどを体験するわけです。

 このように生活科の学習では様々な活動を通じて体験をすることで、机上で学習を進める以上により深く内容を身に着けることができ、子どもたちの自信へとつながっています。

 
 秋祭りの様子