武蔵野東学園広報 第48号    平成28年(2016年)9月30日発行

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教育センター

 支援者のためのセミナー(5月)

 今年度第1回目のセミナーは、筑波大学体育系准教授の澤江幸則先生をお招きし、「発達障害のある子どもの運動の困難さと支援・自閉症スペクトラム障害を中心に」というテーマで講演をしていただきました。東学園や教育センターの保護者、外部からの参加者を含め90名を超える方々が参加してくださいました。講演では、体育活動だけでなく日常的に身体を使う際の“不器用さ”がある子どもたちへの指導事例と、日本ではまだ十分に認知されていない発達性協調運動障害(DCD)について説明していただきました。子どもたちの気持ちに寄り添いながら、適切なタイミングと言葉で褒める具体的な方法が紹介され好評でした。

パッションのある熱い講演

 教員向け見学説明会(6月)

 教育センターの子どもたちが通う学園外部の園や学校の先生方、また我々の取り組みに関心のある教育関係の方々を対象とした見学会が開かれました。この会では、教育センターの取り組みについての理解を深め、子どもたちが日頃どのような環境で療育を受けているのかを見ていただくことを目的としています。また、子どもたちが通っている園や学校との連携についての要望にも積極的に対応し、地域と協力してよりよい支援ができるよう努めています。今回は、保育園、幼稚園、通園療育施設、特別支援学級、特別支援学校などから24名の出席がありました。

質疑応答の様子

 サマープログラム(8月)

 サマープログラムは、夏休みを利用して行われる学園外の親子のための5日間の療育プログラムです(対象は、幼児から中学生まで)。子どもたちは学年毎の小集団で、認知や製作、学習、体育、音楽、図工(美術)、ソーシャルスキルトレーニング等の療育を受け、保護者は、より効果的な家庭療育の方法を学ぶための保護者講習会に参加します。指導陣は、教育センターのスタッフに加えて全園校の有志によって編成され、学園の教育理念に基づいた療育を提供しています。
 今年度は総数163名という過去最多の参加者を迎え、今までに増して盛況なプログラムとなりました。教育センターのサマープログラムは今年で10年目となりますが、当初の参加者数は61名でした。参加者は、国内全域はもとより、今回のように中国やイギリスなどから訪れるケースもめずらしくなくなりました。学園の教育への信頼と教育センターの輪が海外にまでも広がりを見せていることを嬉しく感じます。保護者の方々からは、「初めての先生が担任でしたが、すぐに我が子の特徴を理解してもらえて安心しました」「学園の進路指導の先生の講演を聞いて、初めて我が子の将来をイメージすることができました」「学園OBの方の子育て体験の講演をうかがって、これからも親として頑張る勇気をもらいました」等のコメントを多数いただきました。

汽車で歩くとたのしいね(年長)

ハメハメハ大王の製作(年長)

クマ歩きの様子(小1・2年)    ボール運動(小3・4年)    朝の会の様子(年中)    国語の授業(小5・6年)

中学生は、「さをり織り」を体験しました。根気強く取り組み、手と足を使って織り機を上手に操作できるようになりました。

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