学校長挨拶

武蔵野東小学校
180-0012
東京都武蔵野市緑町2-1-10
TEL: 0422-53-6211
FAX: 0422-53-9526
shogaku@musashino-higashi.org


校長  木村 修二

創立精神の実現を目指して


 創立者である故北原キヨ先生夫妻が教育に注いだ情熱は世の人々の心を動かし、多くの苦難を克服し、そして武蔵野東小学校が生まれました。その情熱は、今も学園の教職員や園児・児童・生徒、そしてその保護者に脈々と受け継がれています。わが子の幸せをねがう親の心が私たちの教育の原点です。長い一生の中でこの小学生という時代の重みと在り方を、常に子どもから学んでいこうと私たちは考えています。また、校訓の「正しく・強く・美しく」を限りなく追求し、体力作りと体験学習を基盤にした知・徳・体一体の教育により、豊かな感性とたくましい生活力をもつ児童を育成することに努力し続けています。

人間の土台をつくるとき

 小学校時代は、「人間としての土台をつくる」ときです。柔軟な心とみずみずしい感性をもっているこの時期に多くの体験をさせ、いろいろな角度からの働きかけをすることによって、子どもは大きな成長を遂げていきます。したがって本校の教育内容は実に多種多様です。その活動や授業一つひとつには子どもたちの「やる気」と「たのしさ」が満ちあふれているので、学校全体が生き生きとしています。

 私たちは「心も体もそして学力もバランスのとれた子どもに」と考えています。自閉症の子どもと健常な子どもとの自然なふれあい(混合教育)によって互いが豊かな心を育み、日々の鍛えによって健康で丈夫な体つくる。学力だけに秀でた子ではなく、明るく、思いやりがあり、まっすぐに考え実行できる子どもたちを育てていきたいのです。専科教員による専門的な指導、また校外学習や学校行事などの武蔵野東ならではの多彩な教育活動によって、子どもたちは海綿のようにさまざまなことを吸収し、大きく成長していきます。

 本校は近年、今の子どもたちが将来を生き抜く力として何が必要なのか、国際人となりリーダーとなり得るためにはどのような力を培っていくべきかを考え、常に新しい教育を探求し続け、柔軟にカリキュラムを改善してきました。反対に、今まで行われていた日本の良い教育は大切にしながら、オーソドックスさと最新の教育を融合させた指導を展開してまいります。

 子どもたちが学ぶ環境は一層充実しました。小学校6年間で多くの学習と体験を積み、ゆるぎない人間としての土台をゆっくり、しっかりつくり、次の中学校につなげていきます。そして武蔵野東中学校では自発的で計画的な学習をしていきながら、それぞれの子どもが学力の伸長を図り、部活動においても優秀な成績をおさめ、まっすぐな心の持ち主となって大きく開花しています。

平成24年度の重点】

○読書

 去年から重点として読書を取り上げ、≪表現する力・創造する力を育成する読書≫をテーマに指導にあたってきました。新しく導入した朝の10分間読書(月・水・金曜日)は、子どもたちの間に定着し、本を読むことが習慣化されつつあります。その時間に学年ごとに作成した「おすすめの本50冊」を読む子どもが多く、低学年では過半数が読了しています。また、校内だけでなく、通学途中や家庭でも本を読む子どもが増えているという報告を受け、1年目の成果が確実に形になってきていると感じています。2年目を迎える今年はその流れを受け、単に本を「読む」だけでなく、何のために本を読むのか、読むことによって何を目指すのか、目的を明確にした指導をしていきたいと考えています。「書く」ことによって「考える力」を鍛え、さらに良い表現を求めて、再び「読む」活動に戻っていく。このような循環的な活動を国語の時間だけでなく、各教科および総合的な学習の時間等で進め、読んだことを生かしながら、自分の考えを持ち、それを他者にわかりやすく伝える力を育成していきたいと考えています。

 ○スピーチ(ABクラス)

  武蔵野東小学校は、平成23年度からスタートした新学習指導要領施行に向け、様々なシステムやカリキュラムの工夫をしてきました。その中で今年度は「スピーチ」を重点にしました。「スピーチ」と言っても、ただ「話すこと」の指導ではなく、論理的に話すという「パブリック・スピーキング」です。主語と述語の関係を曖昧にする話し方は、日本語の良いところでもあるのですが、聞き手側からすると、「誰が」「何を」「どこで」「どうして」「どうなのか」ということが理解しづらい時があり、聞き手側の察しに任せてしまう日本特有の話し方では、世界の舞台で充分に通用しきれない場合があります。文化の違う国の人々に対し、堂々とわかりやすく意見を述べられる子どもに育てるためにも、これからは、国際社会で通用する言語技術や言語感覚を、身につけていく必要があります。以上のことを踏まえて、3カ年計画で「スピーチ」に取り組んでいきたいと思います。

 ○他者とかかわる力(CDEクラス)

  昨年度は、「他者とかかわる力」を重点とし「遊び」や「レクリエーション」の活動を通して、他者とかかわるための基礎作りを行ってきました。少しずつですが、子どもたち一人ひとりに成果が見られていますので、今年度も「他者とかかわる力」を重点として、「遊び」や「レクリエーション」の活動を継続し、スキルアップを目指していきます。子ども同士の会話の幅を広げさせ、口頭でのやり取りや、自分の気持ちを態度や行動で相手に伝えるなどの、関わるために必要なスキルを伸長させていきたいと思います。