学校長挨拶

校長  木村 修二 

創立精神の実現を目指して

 創立者である故北原キヨ先生夫妻が教育に注いだ情熱は世の人々の心を動かし、多くの苦難を克服し、そして武蔵野東小学校が生まれました。その情熱は、今も学園の教職員や園児・児童・生徒、そしてその保護者に脈々と受け継がれています。わが子の幸せをねがう親の心が私たちの教育の原点です。長い一生の中でこの小学生という時代の重みと在り方を、常に子どもから学んでいこうと私たちは考えています。また、校訓の「正しく・強く・美しく」を限りなく追求し、体力作りと体験学習を基盤にした知・徳・体一体の教育により、豊かな感性とたくましい生活力をもつ児童を育成することに努力し続けています。

人間の土台をつくるとき

 小学校時代は、「人間としての土台をつくる」ときです。柔軟な心とみずみずしい感性をもっているこの時期に多くの体験をさせ、いろいろな角度からの働きかけをすることによって、子どもは大きな成長を遂げていきます。したがって本校の教育内容は実に多種多様です。その活動や授業一つひとつには子どもたちの「やる気」と「たのしさ」が満ちあふれているので、学校全体が生き生きとしています。

 私たちは「心も体もそして学力もバランスのとれた子どもに」と考えています。
自閉症の子どもと健常な子どもとの自然なふれあい(混合教育)によって互いが豊かな心を育み、日々の鍛えによって健康で丈夫な体をつくる。学力だけに秀でた子ではなく、明るく、思いやりがあり、まっすぐに考え実行できる子どもたちを育てていきたいのです。専科教員による専門的な指導、また校外学習や学校行事などの武蔵野東ならではの多彩な教育活動によって、子どもたちは海綿のようにさまざまなことを吸収し、大きく成長していきます。

 本校は近年、今の子どもたちが将来を生き抜く力として何が必要なのか、国際人となりリーダーとなり得るためにはどのような力を培っていくべきかを考え、常に新しい教育を探求し続け、柔軟にカリキュラムを改善してきました。反対に、今まで行われていた日本の良い教育は大切にしながら、オーソドックスさと最新の教育を融合させた指導を展開してまいります。

 子どもたちが学ぶ環境は一層充実しました。小学校6年間で多くの学習と体験を積み、ゆるぎない人間としての土台をゆっくり、しっかりつくり、次の中学校につなげていきます。そして武蔵野東中学校では自発的で計画的な学習をしていきながら、それぞれの子どもが学力の伸長を図り、部活動においても優秀な成績をおさめ、まっすぐな心の持ち主となって大きく開花しています。


【平成28年度の重点】

〇数学的(算数的)思考力の向上

  子ども達の問題への気付きから根拠を明らかにし、筋道を立てて体系的に考えることや、言葉・数・式・図・表・グラフなどを適切に用いて、問題解決が行えるようにしていきます。
 算数の教科で「思考力」というと、いろいろな特殊算に取り組むことや、難問に取り組む力をつけるというように思いがちです。しかし、今回の算数における思考力とは、自ら疑問を見つけ、それをどのように解決するかを考える力のことです。

 @学習の流れ
 1.つかむ(的確な問題把握):一人ひとりの取り組み
 2.さぐる(自力解決):一人ひとりの取り組み
 3.ひろげる・はなす(共有・比較検討):グループ学習
 4.まとめる(整理・目標達成):クラス全体での問題解決

 Aワークシートの活用
  一人ひとりの考えをより明確に示し、友だちの考えた内容と比較し、自分の
 考えをもう一度まとめることができます。

 B算数的コミュニケーションの充実
  ペア、小グループ、全体発表などの場面を設け、昨年度まで進めてきたスピーチ
 の力を生かし、自分の考えを分かりやすく説明したり、互いに自分の考えを表現し
 たりして、伝えあう機会を増やしていきます。また、この活動を通して、それぞれ
 の考え方と自分の考えとの相違点についても理解しやすくなります。

 C文章題作り
  問題集にあるような課題を解くことだけではなく、自ら問題を作ることで、いろ
 いろな場面で見たり聞いたりする数学に関して、もっと敏感になっていきます。

○生活スキルアップ(お手伝い)(CDEクラス)

 子ども達の最終目標は「社会自立」です。その基礎を身につけ定着させていくことが、小学校の6年間です。今年度は「生活スキル」に重点を置き、「お手伝い」という視点に絞り込み、指導をしていきます。

 1年生:基本的なスキルを身につける
 2年生:スキルの応用と身近な道具を知る
 3・4年生:身近な道具の扱い方を身につけ、応用する
 5・6年生:作業の丁寧さ、正確さを意識する