武蔵野東第一・第二幼稚園

 2018年度 学校自己点検・評価

幼稚園では「学校評価に係わる学校教育法施行規則等の一部を改正する省令」が平成19年10月30日に公布されました。この改正に伴い、学校の教育活動その他の学校運営の状況について評価を行い、その結果に基づき学校運営の改善を図るため必要な措置を講ずることとされています。またその実施及び公表等について定められています。本園では、これに先立って、平成15年度より自己点検評価票を作成しております。そして、平成19年度からは本園の教育方針、現状や今後の取り組むべき課題を「自己点検評価票」としてまとめ、ホームページにて公表することにいたしました。本園の現状をご理解いただきたく参考になれば幸いです。なお、本園は、この自己点検・評価を基に園を挙げて改善、改革に取り組み、より良い教育活動を行うように努めております。  

 

教育目標 人生の基礎を培う幼児期に「みんななかよし すなおなこころ こんきのよさ」を園訓として、健康な身体づくりをするとともに、生活の自立を図る。
教育の特色

「混合教育」を中心としながら、健康な身体づくりを土台として、
①幼稚園での生活から身につけること ②「遊び」から学ぶこと ③友達と一緒に学び合うこと のそれぞれを大切にする。四季折々のさまざまな行事を通して、楽しみながら自己肯定感を育む。

 

 

評価項目

具体的な取り組み

教育課程の編成と実施 幼児教育要領の内容を理解し、幼児の実態をふまえた教育課程の改善

 2017年度から、創造性を育むことを視点に子供の育ちを捉え、それぞれの創造的な活動が促されるよう実践に取り組んできた。2018年度は前年の取り組みをもとにして、年少年齢の創造性について焦点化し、この時期にふさわしい保育環境と教師の援助について検討をすることにした。年少組での保育室や園庭に用意する「素材」や「道具」を見直すことから始め、その出会いから、年少児が様々な感性を働かせて素材と触れ合い、そのものを知ろうと探究していく姿が創造的であると捉え、記録した。またその記録をもとに環境構成の工夫をした。さらに、年少年齢で多様な出会いや豊かな体験を積み重ねていくことで、年中・年長年齢になり、その体験をつなぎ合わせたり、体験をもとに新たな発想を生み出したりする創造的な姿につながっていることを教師間で共有するとともに、保護者や地域の方とも報告会で共有した。今後は、各年齢における探究する姿や創造的な姿を具体的に捉え、より理解を深めていく。

自園の伝統や特色を捉えた重点化
幼児の発達を捉え、幼児の実態、園の特色をふまえた指導計画の立案実践
研究研修 園内外の研修に積極的に参加し、資質の向上をはかる。資料や成果の共有と活用 ・全日本私立幼稚園幼児教育研究機構(以下、機構)が行うECEQ(公開保育を活用した幼児教育の質の向上システム)を、各都道府県で実践するコーディネーターを養成するための研修会場園として、公開保育を実施。討議の場では年少年齢の保育環境について、また年少児の探究心について話題にし、多くの学びを得るとともに、本園の教育を向上する機会ともなった。
・支援の必要な子の保育に関わるDVD(文科省選定)を教材として研修を行い、教職員が意見交換をした。それぞれの環境構成や援助の工夫を共有することができた。
・世界文化社出版「PriPri特別編集 発達支援」に
「混合教育による育ち合い」というテーマで本園の教育について取材を受け、本誌に掲載された。またこれを機に、本園の「混合教育」について一年間にわたる取材が入った。(2019年度から月刊誌に掲載予定)
・小学館出版「幼児と保育」に掲載されている「5歳児指導計画」の編集を担当し、年長児の年間指導計画と月の指導案を作成した。
・ひかりのくに出版「月刊保育とカリキュラム」の5歳児カリキュラム検討会議編集委員を担当し、月の指導案の検討会議に出席したり、指導案を作成したりした。
・「創造的な子供の姿と教師の援助」をテーマにして、本園の捉える創造性について探り、まとめたことを図にした。さらに創造的な子供の姿と教師の援助について、実践してきたことを年齢の期ごとにまとめ、ポスターにして発表した。
→東京都私立幼稚園連合会研修への参加と研究発表
→全日本私立幼稚園幼児教育研究機構研修会への参加と研究発表

保護者・地域との連携

近隣の学校や武蔵野東小学校との協力連携互恵性のある交流 ・武蔵野東小学校との交流を通した保育の実施
・学園内園校間の教科連携 理科実験教室の実施
・地域の行事への協力、参加
保護者や地域の実情にあわせた子育て支援 ・父親懇親会の実施
・保護者会、個人懇談、保育公開の実施
・未就園行事の実施(わくわくデー、なかよしクラブ)
・本園の教育を地域の方に理解していただくための園舎公開の実施
教育活動、園生活や園児の様子の情報発信

・保育観や子供の育ちが見えるクラスだよりを発行
WEBページからの日々の情報提供やアプリ機能を積極的に使用し、紙の利用を低減。(MOTTAINAI運動)
WEBページに「園長の今日もいい日」を掲載し、幼児教育や幼児理解について説明した
・保育環境への配慮が、誰が見ても分かるように視覚展示
・ドキュメントシート(画像と文章によるクラスの成長の記録)を掲示し、来園者や保護者に、本園の教育の質の向上に関わる取り組みを視覚で伝えたり、子供の旬な学びや育ちの姿を知らせたりした。
・ポートフォリオシート(画像と文章による個々の子供の成長の記録)を学期に1枚配布し、一年間の成長を伝えた。卒園する園児には幼稚園3年間の成長の記録を画像とともに渡すことができた。
・保護者会を新たに10月に実施し、園まつりに向かう子供たちの学びの姿を具体的にエピソードを通して伝え、作品を作る過程にある成長についての理解を共有した。
・アプリケーションを使った連絡ツールの活用。(れんらくアプリ)

安全管理 防災避難訓練の実施
防犯訓練の実施
・年3回の自衛消防訓練総合訓練の実施
・年1回の教職員の防犯訓練の実施
・年1回の教職員の「AEDを用いた応急救護」「てんかん発作の対処法」「アナフィラキシーの対処法(エピペンの使用方法)」の研修実施
施設整備の安全点検を定期的に行い危険の早期発見・早期対応 ・保育環境の日々の安全点検実施、整理整頓
・危険箇所のすみやかな補修
保健管理 幼児の健康にかかわる年間指導計画 ・日々、手洗い、うがい、排泄など生活習慣の確立
・生活のリズム、睡眠、食事の大切さの啓蒙
健康診断の定期的な実施と幼児の健康状況の把握 ・養護教員によるれんらくアプリを活用した情報提供
・内科、歯科検診、身体測定の実施と情報提供
預かり保育 保育後の園での過ごし方の整備 ・内容の充実とHPを活用した情報提供
・れんらくアプリを利用した預かり保育申し込み
・休み明けの利用の拡大
・夏期預かり保育の実施
・冬期預かり保育の実施
・春期預かり保育の実施
施設設備 施設・設備の点検や補修・改修・管理 ・長期修繕計画の作成
・指定業者による定期点検の実施

 

2019年度の取り組み

・教育重点「創造性を育む」3年目
→「創造性の育成」3年目として、幼稚園教育要領の改訂にて示された「深い学び」(言い換えると「探究」という意味にもなる)と関連付けながら保育を進めていく。より具体的な子供の姿を捉えつつ。幼児期の「深い学び」のために保育実践では何が大切なのかを考えながら、幅広く環境を整えていく。

・第一幼稚園園庭環境のリニューアル
→園児の心身に学びが深い環境として園庭を検討し、起伏のある自然環境、水や砂や土などの自然素材との触れ合いが楽しめる場を構築していく。

・幼児教育・保育の無償化への対応。情報を適切に把握し、保護者に混乱のないように対応する。

・れんらくアプリ(保護者連絡ツール)の有効活用

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