武蔵野東小学校

 2017年度 学校自己点検・評価

平成14年4月に施行された小学校設置基準等で、学校評価の実施とその結果の公表が努力義務化されて以来、本校では平成15年度より、自己点検評価票を作成しております。そして、平成19年度からは、本校の教育方針・目標・重点とその評価を「自己点検評価票」としてまとめ、ホームページにて公表することにいたしました。本校の現状をご理解いただく参考となれば幸いです。尚、本校はこの自己点検評価を基に、改善・改革に取り組み、より良い教育活動を行うよう努めております。

 

教育目標 正しく(正しい知識と正しい行動)、 強く(強い体と根気のよい心)、 美しく(まことの友愛)を校訓と定め、体力づくりと体験学習を基盤にした知・徳・体の学習により、視野の広い、豊かな感性とたくましい生活力を持つ児童を育成する。
教育の特色

①混合教育  健常児と自閉児が共に学ぶ生活の中から、「思いやり」「やさしさ」「助け合い」 など人間愛の教育、心の教育を目指す。
②小中一貫教育  小中一貫を基本とした学習を通して、基礎学習力・基礎学力を養い、発展的な学習にも取り組ませる。
③多彩な教育   それぞれが個性と能力を発揮できるよう多彩な教育と体験を積み上げ、一人ひとりの可能性をじっくり、大きく伸ばしていく。

 

教育の目標と重点

取り組みとその評価

 2017年度の重点項目

「数学的(算数的)思考力の向上」「生活スキルアップ(お手伝い)」

 具体的な取り組み

「数学的(算数的)思考力の向上」
 気づきをもとに習得した計算や公式、作図といった知識や技能を活かして仮説を立て、いくつもの筋道を考えながら問題解決にむけてよりよい方法を見つけさせる。答えは一つでも考え方はいろいろとあることに気付かせる。
 言葉、数、式、図、表、グラフなどを使い、問題解決を行えるようにしていく。
 学習の流れは、①つかむ(的確な問題把握)②さぐる(自力解決)③ひろげる・はなす(共有・比較検討)④まとめる(整理・目標達成)とする。
 算数的コミュニケーションの充実として高学年では算数ディベートも取り入れてみる。
 
「生活スキルアップ(お手伝い)」
 家庭でのお手伝いのスキルを確実にすることを目標とする。各学年の目標は次の通り。
 1年生 基本的なスキルを身につける。
 2年生 スキルの応用と身近な道具を知る。
 3・4年生 身近な道具の扱い方を身につけ、応用する。
 5・6年生 作業の丁寧さ、正確さを意識する。
 まずは、家庭でそれぞれの子供の役割を持たせてもらい、「誰かの役に立てて、うれしい」という気持ちが子供たちの中に育つようにする。

 成果と達成度

「数学的(算数的)思考力の向上」
 数に関する日常の出来事に着目し、問題を解くだけではなく、考えを伝えていくプレゼンテーションについて学ぶことができた。低学年では、班で「~を楽しむ」とテーマを決め、決められた時間内・お小遣いの範囲内で町の探検計画を作り、工夫した発表をすることで、考えを共有し、新しい気付きにつなげることができた。高学年では、算数プレゼンテーションとして温泉旅行のプランを立て、どこに行くのが一番家族のニーズに合っているか、旅費の計算をしたり、距離を考え到着時間や運転時間等を計算したりして、おすすめの温泉を紹介することで、説明のために図や表や絵等で表しながらプレゼンしていくという方法を学ぶことができた。
 どのように何をアピールしたらよりわかりやすいか、考えのまとめ方や伝え方の工夫が今後の課題として見えた。

「生活スキルアップ(お手伝い)」
 個々の基本的な生活スキル(着がえ、食事、整理、整頓その他)を見つめ、自立に向けてのスキルアップをした。自分の事だけでなく家族やクラスなど周囲の人へのお手伝いという視点も持った。ご飯をよそう、食事の配膳、お掃除、道具の活用(ホチキス、セロテープ、家電の使い方など)など様々な手伝いにチャレンジした。
 見える化する意味で「みんなのお手伝い」家庭編 学校編(家庭と学校でのお手伝い一覧表)を各家庭に配布した。

 教員・児童・保護者への浸透度

教員、児童ともに日々の教育活動の中で積極的に推進し浸透している。
保護者へは保護者会やホームページにて取り組みを紹介。お手伝いについては家庭での実践も行われた。
Ⅱ 教育環境

 

 校舎・設備等の質的・量的整備状況

点検・補修・改善・管理を定期的計画的に行えた。
・2CDE天井光窓設置
・サブアリーナ天井耐震対策工事
・サブアリーナ空調設備工事
・サンライズホール下水銀灯落下防止工事
・消防点検に伴う不良是正工事
・無線LAN改善工事
・西館外階段屋根設置工事
・空調室外機更新工事

 教育機器の適切性と充実度

・iPadを使った指導の研究を進めた。
Ⅲ 教育課程

 

 カリキュラムの特色化と適切性

・知・徳・体、バランスのとれたカリキュラムを編成している。
・専科制を取り入れている。

 教育システム全体の工夫と充実度

共有サーバーによるデータ管理の充実、教務ソフトによる出席簿や成績票の作成
みらいスクールステーションの導入

 行事活動

各行事の内容について吟味し、より充実させた。特に武蔵野東幼稚園年長児が小学校で過ごす日については全校児童で受け入れる形にして、園児がより楽しめるようにした。
5年生有志が幼稚園運動会でお手伝いをした。

 校外教育活動

・宿泊学習実施(ゆずり原・チロル学園・河口湖・山中湖・菅平・沖縄)
Ⅳ 教科指導

 

 指導計画と教員配置

各教科年間指導計画が立てられ、適切な教員配置の中、授業数も確保された。

 習熟度別授業

CDE組は、各学年で「国語」・「算数」の授業時に3つのグループに分かれ実施。

 個に即した授業

放課後補習を実施。

 資格取得状況

・英検
   準1級1名、2級2名、準2級1名、3級7名、4級13名、5級39名
・漢字検定
   2級2名、準2級3名、3級4名、4級14名、5級63名、6級63名、7級70名、8級53名、9級58名、10級66名
・珠算検定
   4級1名、5級5名、6級4名、7級9名、8級15名、9級34名、10級28名
・算数・数学思考力検定
   5級1名、6級8名、7級4名、8級10名、9級13名、10級30名
・英検ジュニア(受験者数)
   ゴールド21名、シルバー35名、ブロンズ57名
Ⅴ 児童の活動

 

 友愛会(児童会)活動の充実

役員会、体育部会、音楽部会、学校美化部会、保健部会、放送部会、新聞部会、図書部会、理科部会、ボランティア部会で組織し実施。

 部活動

サッカー部、器械体操部、剣道部、ダンス部、吹奏楽部に3年生以上が入部(任意)でき、週2日放課後活動している。その他にひがしっ子合唱団やYOSAKOI同好会、エコクラブや中学校陸上部顧問の指導によるアスリートクラブ(陸上)があり、部活動と掛け持ちができるようになっている。どの部活動も対外試合や演奏会など積極的に参加できた。
Ⅵ 進学指導

 

 進学学習の充実

1~4年生 AB組は、必要に応じて放課後に補習が行われ、5.6年生 AB組は進学学習(希望制)を行い、基礎学力を養い、発展的な学習にも取り組めた。

 進学状況

武蔵野東中学校60名(AB組42名、CDE組18名)・他私立25名(AB組20名、CDE組5名)・国立1名(AB組1名)・公立8(AB組4名CDE組4名)・海外1名(AB組1名)
Ⅶ 研修

 

 内部研修

・年度当初教職員研修会(学園・各園校)実施・教職員学園半日研修会(年間7回)実施・学園教科研究部会、小学校教科研究部会実施

 外部研修

・東京私立初等学校協会研修会参加 ・日本私立小学校連合会研修会参加
Ⅷ その他の教育活動と公開性

 

 保護者の協力

・年間2回土曜日自由登校を「JoyDay」と称して保護者による企画・運営のイベントを実施
・広報部、研修部、学園祭部(東っ子商店、模擬店、バザー、ビンゴ、環境美化、ゲーム)、卒業を祝う会とそれぞれの係に分かれて、子どもを楽しませてくれた。
・CDE組保護者「むらさき会」による懇親会を実施

 地域との連携

・盆おどりや学園祭模擬店に地域の商店出店

 eパル(学童)利用状況

AB組 5,874名 CDE組 2,456名 合計 8,330名

 情報発信

・WEB上にて毎日ホームページを更新
Ⅸ 安全・危機管理

 

 緊急時対応

行政とも連携し、マニュアルに沿って年3回訓練された。
武蔵野市の防災無線定期訓練に参加した。

 防犯・防災チェック態勢

教職員による校務「防犯・防災部」を設置し、教職員防犯訓練やAED講習など実施。また施設設備の安全点検を定期的に行う中で危険箇所の早期発見早期対応に努めた。

 情報セキュリティー

・マニュアルや規定に則って行う。  ・PCウイルス対策ソフトインストゥール
Ⅹ 保健・衛生

 

 児童及び教職員の健康管理

・年度当初に健康診断実施。   ・身体測定年3回実施。
・年度当初に職員検診実施。(検診結果を教職員に配布し、産業医による再診実施)
・産業医による衛生委員会を年8回実施し、教職員の健康管理に努めた。

 衛生に関する点検

・手洗いうがいの励行  ・給食後の歯磨き
・教室の消毒

 

2018年度の取り組み

 
 2020年度から新学習指導要領が施行されます。今回の改定のポイントの一つである「主体的・対話的で深い学び」を実現するために、日々の学習でしっかりと知識を定着させ、さまざまな学習活動を重ね、ICT教育環境の中で学習指導を展開していきます。
 教育の重点は、ABクラスは「学び方を広げる~メディアの活用~」、CDEクラスは「情報を共有して活用する力を高める」です。いずれもメディアの活用をしていくことになりますが、ICT教育環境の整備をしながら、数年かけて進めていく予定です。昨年度より導入した「みらいスクールステーション」もより日常的に使用していきます。

小学校トップページへ戻る