編入学をしてきた卒業生の感想

〜卒業文集より〜

高校6年生

                                  13期生 Aさん 

 私は、高校生活を6年間送っている。まるで小学校みたいだ。低学年を私立K高校・中学年を通信制の高校・そして高学年を武蔵野東とそれぞれ2年ずつ通っていたのでそのように例えられる。そして高学年…最高学年となった私はやっと卒業ができる。自分で選んだ道だから、誰にも文句は言えないが、「長かった」

 私は21にしてやっと制服をぬぐことができる。大変だったけど…親や友達にも迷惑をかけてしまったけど、私の選んだ道に後悔はない。

 まわり道があったから「今の私」がいる。19才という年齢で入ったからなのか、色々な体験をしてきたからなのか、私の学校生活というものが一変した。学校生活を大切に思える自分ができた。

 3才年下の友達・お友達の存在、それに何でも話せてしまう先生達が私を変えてくれたのだろう。高校生活を過ごした6年間は、私の生きてきた中で一番充実した時間かもしれない。その中でも武蔵野東での2年間は私を大きく変えてくれただろう。

 

大空へ

15期生 B君

 武蔵野東に転入してもうすぐ1年がたちます。短い期間だったけれどもたくさんの思い出、そして友ができました。ハワイへの修学旅行、ラグビー部のこと、そして一番はC組(自閉症児クラス)の友達との交流でした。

 僕は転入する前に学校見学にきていましたが、実をいえば当初自閉症の友達には抵抗がありました。僕は自閉症という障害に対する知識がほとんどなく、また理解しようとも思いませんでした。そのせいか入学を決意し、通い始めるまで抵抗がありました。しかし、入学し、登校すると、その思いは一気に弾け飛びました。自閉症の友達は、みんな純粋な目をしていて、心に何のためらいもなく話しかけてきてくれました。

 クラスに入ればみんなが「おはよう!」といってくれ、帰りには「じゃあまた明日!」と当たり前のことだと思いますが、そういう当たり前のことができなくなっている今の時代、こういう事を自然にできるというのは、素晴らしいことだと思います。

 その日から武蔵野東技能高等専修学校が好きになりました。と同時に僕の誇りになりました。僕は1年間しかみんなとの学校生活を送っていません。しかし、人間として本当に大切なものを教えられた気がします。

 人間として大切なもの、それは他人を思いやれる純粋な心だと思います。他人に心を開いてもらいたいならまず自分から開かなければ何も始まらないと思います。僕はこの武蔵野東技能高等専修学校で学んだことを決して忘れず大切にし、これからの未来へ羽ばたいていきます。

 

私にとっての光

16期生 Cさん

 武蔵野東技能高等専修学校に入って学んだ事はたくさんありました。その中でも一番学んだ事、経験して良かったと思う事は自閉症といった障害を抱えた同年代と出会えた事です。編入してきて一番初めに声をかけて来てくれたのはD君でした。今でも彼との会話は、はっきりと覚えています。

 そして専門教科の家政科被服でEさんとFさんに出会いました。Eさんは明るくていつも元気で見ている私自身も元気を彼女からもらっています。Fさんはとても女の子らしく、にこにこと微笑んでくれます。

 被服の授業ではEさんと編入したときからずっとバディを組んでいます。編入したとき、まだ1年の時、Eさんは私の名前なかなか覚えてくれませんでした。でも2年生に上がって彼女は私の名前を覚えてくれるようになりました。名前を覚えて呼んでくれた時は凄く嬉しかったです。

 同じ自閉症といった障害を抱えた友達でもみんな人それぞれの個性があり違います。この学校に編入した事で自閉症を抱えた友達と出会い、色んな事を学び、体験できました。これは一生の思い出でもあり、自分にとっての一生の宝物です。私にとって、自閉症を抱えた友達との出会いや経験、学んだ事が私にとっての“光”だなって思いました。