上手な道案内をするために 


同じ向きだと左右も同じだけど…
向かい合うと左右が反対に!
パトカーから見ると、前はどっちかな?

 小学校4年生のスクールプログラムでは、国語の授業で道案内の仕方を学んでいます。上手に道案内をするためには、「あっち」「こっち」などといった抽象的な言葉ではなく、「○つ目の信号を△△に曲がる」「~の前を□□に曲がる」といった、具体的でわかりやすい説明をしなければなりません。

 そこでポイントとなるのが、自分から見えている“前後左右”と相手から見えている“前後左右”は違うということです。自分にとっての右は、向かい合っている相手にとっては左になりますし、自分にとっての前は、向かい合っている相手にとっては後ろになります。道案内の時、自分の視点では右に曲がってほしいとしても、相手の視点に立つと違う方向の言葉を使わなければならないことがあります。

 相手の立場に立って物事を考えるというのは、ソーシャルスキルと呼ばれる力を培ううえでも非常に大切なことです。相手に伝わりやすい言葉選びをすることで、コミュニケーションもスムーズになることが期待されます。

 みんなももうすぐ5年生、いよいよ本格的に高学年と呼ばれる時期に入ります。実際に人から道をたずねられた時に、高学年らしくわかりやすい道案内をすることができるように、みんな練習を頑張っています。

教育センター  情報ID 81919 番  掲載日時 03/02/2022 Wed, 15:46