第1回 2020年度 保護者・支援者向けのセミナーが開催されました 


講師 海津亜希子先生
会場の様子

 本日11月26日(木)に国立特別支援教育総合研究所、主任研究員の海津亜希子先生をお招きして、「学びの異なる子どもの理解と支援」-読みとつまずきの早期把握・早期支援―というテーマで講演をしていただきました。武蔵野東学園や教育センターの保護者を含め36名の方が受講しました。
講演の冒頭では、いくつかの質問に答えた結果から、人それぞれで学び方に違いがあるということや、文字の見え方の違いで生じる困り感を疑似体験しました。 
 海津先生の著書に、『多層指導モデルMIM読みのアセスメント・指導パッケージ つまずきのある読みを流暢な読みへ』というガイドブックがありますが、冒頭で体験した内容とつなげながら読みのつまずきの支援について詳しく説明をしていただきました。
 
 読みがスムーズにできるには、言葉の音に注目できるしりとりなどの言葉遊びなどを通して音で楽しむことが大切で、読解においては絵本や生活経験を増やすことで語彙力を身につけていくことなどが提案されていました。また、促音や拗音などの特殊音節の理解には、見て、聞いて動作して覚える方法を具体的に教えていただきました。参加者からは『たくさんの疑似体験をさせていただくことで、納得感がありました』『(読み書きにつまずきのある)子どもが皆と同じスタートラインに立つために配慮がいるというお話はとても胸に響きました。』『日々に活用できる方法を具体的に教えていただき大変ためになりました。』などの感想がありました。
また、現在先生は子育て中で、エピソードを交えて話して下さり、受講者も笑顔でうなずきながら聞いている姿が印象的でした。

次回のセミナーは、2021年2月19日(金)10~12時より「小学生以上のコミュニケーション支援」といテーマで、聖隷クリストファー大学言語聴覚士 小林マヤ先生に講演をしていただく予定です。まだ空きがございますので、ご希望の方はお早めにお申し込みくだください。

教育センター  情報ID 80411 番  掲載日時 11/30/2020 Mon, 12:10