同じ場所に描くために 


同じ場所に描けました

 小1スクールでは、図工の時間に模写トレーニングを行いました。今回は秋にちなんで『きのこ』を描きました。初めに子どもたちには手本の紙面と『同じ場所』に描くことをめあてとして伝えました。
 スタッフは、互いにどのように子どもたちに指導したらよりよい成果が得られるかについて、日々相談しながら指導にあたっています。今回も模写トレーニングについて、どうしたら同じ場所に描くことができるかを相談し、A4サイズの紙を四つ折りにしてからそれを広げ4つの四角に番号をつける方法を試してみることにしました。
 「1と2の部屋の間にお山を描きます」と伝えると、子どもたちはそれを見て、または聞いて描き始めました。この方法の利点は、「ここ」という曖昧な伝え方ではなく、「3番の部屋にきのこを描いてください」と、具体的な指示ができることです。今回はきのこを同じ場所に描くことを目標としました。
 模写トレーニングは黒板からの書写のトレーニングにもつながります。黒板からの書写が苦手な子どもにとっては、黒板のどこに何が書いてあるのか、ノートをどのようにとるのかなど、手元と黒板とを見比べて書くことだけで手一杯となり、授業についていくことが難しくなってしまいます。
部屋に番号をつけて明確に指示するというこの方法で行うと、ほとんどの子どもたちが同じ場所にきのこを描くことができ、達成感を味わうことができました。ミスをしない、させない伝え方をスタッフ同士で相談しながら、今後も工夫して指導していきます。

教育センター  情報ID 80123 番  掲載日時 09/25/2020 Fri, 12:17