今回も前回に続き、ご協力頂いた皆様からのコメントをご紹介させて頂きます。
また、今回も2月14日に行われました『北原記念館完成をお祝いする会』にて、全校児童にスライドと共に紹介した壁面アートの話を抜粋して掲載させて頂きます。
今回は、炭田晶弘 様(鞄券ィ建築事務所/北原記念館設計・壁面アートプロジェクト記録担当)からのコメントをご紹介させて頂きます。
『建物の外壁そのものがアート作品となっているため、このレリーフを生み出すのは技術的にも意匠的にも想像以上に困難な道のりでした。アートとして迫力があるように、建物のイメージとうまく調和するように、建物の外壁としての安全性や部屋の居住環境を損ねないように、さまざまのことに心をくだきながら、設計・建設と平行してワークショップを進めました。とても多くの人の努力が集まり、すばらしいレリーフが出来上がり、ほんとうによかったなと思っています。私自身にとっても貴重な素晴らしい体験でした。御尽力いただいた皆さん、ほんとうにありがとうございました。』
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2004年7月1日
「壁面アート」というものがまだよく分からないままにスタートした第一回目のワークショップ。それでも話し合いは白熱し時間も遅くなった帰り際に、そんな疲れも感じさせない笑顔で「頑張りましょう」と言われたその日。それがこの建築家、炭田さんとの始まりであり、壁面アートのスタートでした。この最初の日の一言が全てを語るように、この仕事への姿勢と情熱は終始一貫して変わらなかったと思います。
『(2月14日の抜粋より)・・・設計者の炭田さんはコンピューターを使っての設計ということで、CADというものを使って応援してくれました。先生が描いた何十枚ものスケッチをこのCADで取り込む事によって全体像や細部が同時に、また緻密に検討できました。』
炭田さんには本当に色々な方面からバックアップをして頂きました。私が学校の仕事を終えて壁面アートに取り掛かると、一つの答えや図面を送ることができるのはほとんど夜でしたが、朝、学校に着くとその回答や図面はもう机の上に置いてありました。この人は一体いつ寝ているのだろうか?と思うほどでした。
建築家の「さが」なのでしょうか?
それとも冷静な建築家の目なのでしょうか。色々なことに意味付け、理由を求められた時期もありましたが、理由や理屈ではなく、「こうしたいからこうなる」「これしかないからこうする」という美術科の考えにも馴染んでくれました。逆に我々も建築家としての考え方、進め方は物事を進めていくのに大いに役立ったと思います。様々なことを学ばさせて頂きました。
共同制作(ワークショップ)というのは、
良い時もあれば、難しい時もあったように思います。皆が一体化してそれ以上の力を発揮できる時もあれば、なかなか答えを出せずに行き詰まる時もありました。その中で上手にかじ取りをしてくださったのは炭田さんでした。
とにかく建築に関わることには期日があります。
その期日が迫っていたにもかかわらず、炭田さんからは一度も催促をされたことはありませんでした。一つの答えを出すのに一ヶ月以上も掛かる様な状況もありましたので、色々な部署から常に催促をされていたことと思いますが、多分止めておいてくれたのでしょう。「慌てさせてもイイものは生まれませんから・・・」との答えでしたが、だからこそ最後まで続けられたように思います。
意匠面、技術面に、そしてこの方がいなかったら壁面アートは存在しなかったであろうこの「壁面アートのリーダー」に、計り知れないご尽力を頂いたことを心から感謝いたします。本当にありがとうございました。