第33回   皆様からコメントを頂きました     『目地が生きている』  

                                                                                                      宮沢 薫/小学校 図工科教諭

 

今回も前回に続き、ご協力頂いた皆様からのコメントをご紹介させて頂きます。
また、今回も2月14日に行われました『北原記念館完成をお祝いする会』にて、全校児童にスライドと共に紹介した壁面アートの話を抜粋して掲載させて頂きます。

今回は、 上村欣央 様(不二窯業梶^立体目地づめ施工担当)からのコメントをご紹介させて頂きます。  

 『最初壁の全体を見てイメージをわかすのに苦労しました。どう施工したらタイルが一番生きてくるかと考えました。次にタイル1枚1枚の形状が違うのでこのタイルはアールをつけて、このタイルはこうカドをつけてとか頭の中でイメージをわかしながら施工しました。施工最初に宮沢先生のイメージとこうしてもらいたいんだなーという話がだいたい理解できたのでよかったです。あとタイルで作れなかった部分を目地材で作ったりした所や曲線部分を作るのにも苦労しました。でもやり始めると結構楽しかったです。最後に工事が終わった後になってあそこはあーすればよかったかなーとか、あそこはあーあいたほうがよかったんじゃないかと未だに考えます。でもいい勉強になりました。  

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  上村 さんは肺炎を患いながらも、朝から晩まで足場に上がり、お一人で全ての目地づめ施工を担当されていました。寒い時期であり相当に辛い状況下にあったと思いますが、私が現場に上がると、いつも笑顔で作業の状況を話してくださいました。  

『(2月14日の抜粋より)・・・2005年11月。タイルとタイルの間の隙間の目地という部分もとても重要な部分で、先生も実際にヘルメットをかぶり足場に上がり、職人さんとの打ち合わせをしました。タイル一枚一枚のかたちが生きるように、またタイルどうしのつながりが出るようにと、その場その場に合わせた目地を目地職人の 上村 さんが考えてくれました。近くで見ると職人技が実感できて感動しました。』  

 壁面アートの凹凸や曲線のつながり、かたちの美しさはこの“目地が生きている”からこそ生まれたものだと思います。タイル一つひとつのかたちとそのつながりを考え、また大きな流れを感じつつ細部を効果的に生かすというその感覚の鋭さ、タイルではつくれなかった部分を目地材で補いつつ、かたちをつくりだしているところ等、図面上には描けなかった部分 が上村 さんの手から見事に生み出されていきました。出来ることなら皆さんに手の届く範囲から見て頂きたいと願う程、本当に素晴らしいのです。すごいのです。
 そのように大変な仕事でありながらも、「楽しい仕事だったよ。」と言ってくださった目地職人の天才技に感謝いたします。
 

 

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