第30回   皆様からコメントを頂きました     『一歩一歩、着実に』  

                                                                                                      宮沢 薫/小学校 図工科教諭


壁面アートにご協力頂いた皆様からコメントをお寄せ頂くことができましたので、今回から数回に分けてご紹介させて頂きます。  

 今回は、細見雄次 様(織部製陶梶^特注タイル専門メーカー)からのコメントをご紹介させて頂きます。  

 『先生方や設計の方のイメージを私なりに理解してそれを実際に製作する人間にどう伝えれば良いのかという点に苦心いたしました。当たり前のことですが1ピース、1ピースの積み重ねが壁(集合体)となった時、ちゃんとレリーフとして表現されたことにすごく充実感を得ることが出来ました。この仕事に携わることでの経験が私の財産になると思います。ありがとうございました。  

       *           *          *  

私たちの考えるタイルのスケッチやマケットを通して、そのイメージをいかに制作する側に伝えていくかという難しい立場にあり、さぞかしご苦労されたことと思います。無理な注文にも必ず答えを持ってきてくださいました。工事現場に立つモックアップ等、細見さんを通して一歩一歩、そして着実に壁面アートが進んでいくのが実感できました。またタイルの取り付け作業が始まると、取り付けられたタイルを確認するために、毎日、作業終了後から足場に上り、タイルの一枚一枚を図面と照らし合わせながら確認されていました。冬の風にさらされる足場に立ち、遅くまでライトが照らされていた日々に頭が下がる思いでした。  

 私は、細見さんから現在の「タイル」事情を色々と教えて頂くことができましたが、タイルという素材の幅の広さには目を見張るものがありました。 タイルという響きに、ある固定観念をもっていた私の考えはものの見事に打ち砕かれていきました。色、形、デザイン、材質等、こんなにも自由で、こんなにも新しい。今のタイルの世界はタイルの枠を越えているようです。そんなタイルの世界にのめり込むきっかけをもつくってくださいました。       

 『壁面アートプロジェクト』 トップへ        次のページへ