高等専修学校の進路指導

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 自閉児とは?

  障害者と一口で申し上げましても、現状、障害は「身体障害」・「知的障害」・「精神障害」の3障害に分けられます。本校の自閉児はこのうち「知的障害」に含まれます。社会的に理解の進んでいる米国では、自閉症と知的障害は明確に区分されていますが、日本では前記のように3障害に分類されますので、自閉症は知的障害に含まれます。

 医学的には、自閉症とは「社会性」「コミュニケーション」「想像力と創造性」の3つ組が重なり合っている場合に診断を受けます。ところが、自閉症の症状を特定することは難解であり、それぞれ異なるために、個性としてとらえることが有益であるように感じています。

 本校に在籍しております自閉児の多くは、同法人内の武蔵野東幼稚園から社会自立に向けて、段階的な教育を一斉に受けており、必要に応じて個別な指導を行うようにしております。個別な指導は、年齢には全く関係なく、必要なときに必要なだけ行っています。

 卒業生の進路

(1〜20期生 590名・平成20年4月1日現在)

 
     

企業就労

 
   

就 職

297名 50%
  506名
86%

福祉就労

(作業所等)
      209名 35%
武蔵野東技能高等専修学校  

短大・大学

 
  3名  

進 学

専門学校等

 
  75名
13%
53名
 
 
   

職業訓練校

 
    15名  
 

縁 故

     
      ※家事手伝い9名 1%
卒業後のフォロー体制

 卒業後、新しい環境で就労生活を送る卒業生にとって、大切な時期が過去の経験から2度あります。1つ目は、緊張の4月を乗り切って一番疲れがでる5月頃です。そして2つ目は、少しずつ彼らの個性から不適応を起こす現象がみられるとすると半年を過ぎ、新しい環境に慣れてきた10月頃となります。

 我々は、幼稚園段階から、見逃さない指導を心がけておりますので、これ以外に必要があれば何度でも職場へお邪魔して適切な指導を展開しておりますが、概ね2回の定期訪問で定着することができています。順風満帆という訳ではありませんが、職場の方からは「いつでも相談にのってもらえるから安心」といったコメントを多くいただいております。

 実際、企業就労をされたケースに関しましては、定着率95%強という高い数値を保つことができております。これは、日本の障害者雇用促進策が、就職を終点として考えていた時期から、就職は通過点であるという信念を貫き、定着指導にこそ力を注いだ結果であると信じております。

 進路指導予定

【2年次】   
     7月    三者面談
     9月    第一回進路希望調査
                         職場実習開始
     12月    三者面談(必要に応じて)
     2月    三者面談

【3年次】   
     4月    最終進路希望調査(進路決定)
     5月    職場実習開始(内定まで)
     7月    三者面談
     10月    求人票・内定通知書(随時)
     2月    保護者職場挨拶

 この他にも、校内実習(1年次・・・・1回/2年次・・・・2回/3年次・・・・1回)を通して学校生活と社会生活の違いを模擬的に体験し、仕事(作業)に対する姿勢を月曜日から金曜日までの5日間、独自のカリキュラムで集中的に学ぶ時間もあります。
 また、保護者への情報提供という観点から毎月「保護者研修会」を開き、学校生活はもとより卒業後に必要となる職場との関わり方や支援費、障害基礎年金等に関する知識などその内容はバラエティーに富んでいます。

 2年次の職場実習には、体験的要素が多く含まれているのに対して、3年次のそれには採用内定をいただき社会自立していくという意識改革を完全に行うことが求められます。障害がある以上、本人一人の力ではなかなかそこまでの配慮はできません。そこで、本校では本人を取り巻く「職場・家庭・学校」が三位一体となって本人の能力を最大限に引き出せるような協力を心がけます。

 直接的な協力として本校では、ジョブコーチ制度を第一期生から導入し、今もなお継続しております。ジョブコーチは元々アメリカの制度であり、職場開拓・就労指導・就労後の定着指導といった3つの役割を異なった担当者が行うものですが、本校では3つの役割に加えて、コーディネート・カウンセリング(職場・家庭)を一人の担当者が担任と情報の共有化を行うことでまかなっております。

 特筆すべき点は、卒業後も変わらず、三位一体の体制を崩さないという方針です。

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