東だより 武蔵野東学園広報 第1号 H11(1999).7.19発行



「東だより」創刊の辞

学園長 野田 彰

「東だより」は 、武蔵野東学園から家庭へのお便りです。

 いままでは、連合後援会だよりのページを拝借して学園のことをまとめてお知らせしていました。そして連合後援会だよりの編集や印刷などは、学園が引き受けていました。このような寄り合い世帯を改めてそれぞれが独自に編集し発行しては・・という意見は、ずっと前から出ていました。

 それがいよいよ本年度から実現することになり、先ず5月18日に連合後援会だよりが発行されました。後援会としては初めて取り組む仕事でありながら玄人はだしの出来ばえで、皆さんも感懐ぶかくお読みになったことと思います。その出来ばえがそのまま「東だより」へのプレッシャーになっていることは事実で、皆さんが求めているものをどのように編集すればよいかについて、ずいぶん時間をかけて相談してきました。

 いままでに学園や各園校からは、必要に応じてお便りやお知らせなどを差し上げていました。また定期的に学校(幼稚園)通信とか学年(学級)だよりなどをお届けしていて、ずっと以前に比べれば沢山の情報がお手許に届くようになりました。日々の子どもに関する具体的な情報は、興味深くて次号が心待ちという心境ではないかと思います。

 ところが学園からの情報となると全家庭が対象ですので、一般的で具体性に乏しく興味の点では?という傾向があるかもしれません。しかし、他の園・校の様子を知りたいという方々のニーズとか、いま必要でなくても明日のために是非知っておいてもらいたいということも大切な視点です。

 このように考えてくると「東だより」のあるべき領域が浮かび上がってきます。ときには、学校(幼稚園)通信・学年だよりや連合後援会だよりなどと重複することがあるかもしれませんが、屋上屋を重ねることを避けて独自の領域の特色を鮮明に打ち出し、三者が補完の関係を維持していきたいと考えています。このことによって、三様の情報の受け手である皆さんが、豊かでまとまった情報を得られるならば、一層の共通理解・学園一体感・教育への関心などに貢献するものと思っています。

 今回の「東だより」第1号では、学園、幼、小、中、高、子ども関係のトピックス、学園からのお知らせといったことを、従来よりも詳しく取り上げることが出来ました。

 これをお読みになりながら、この3月下旬の教育方針の説明内容と関連づけて考えられる方々がおられるかもしれません。また、折にふれて申し上げている学園の中・長期総合整備計画の具体化の一端だと感じ取られる方もおられると思います。一見断片的に見える情報も、子どものための教育へのねがいとその計画から派生したものであることをご理解いただければ有り難いことです。

 1学期が終わろうとしています。私たちは今学期をふりかえり、学期全体を評価するとともに、来年度にどう生かすかについて考えを進めています。園・校・学年や学園、後援会などからの度々の発信に対する皆さんからの反響を大切にしながら、「その先の東」を目指したいと思います。

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学 園 総 合

情報教育の推進に向けて

 文部省が告示した2002年からの新学習指導要領には情報教育の推進がうたわれていますが、学園でもコンピューターの設置が進んできました。

 高等専修学校は以前より専門教育としてコンピューターが設置されていましたが、今年度最新の機器が導入されるとともに、中学校にも27台が設置されました。また小学校には昨年48台の寄贈があり、以前の古いものに代わって活用され始めました。幼稚園でも2台の寄贈がある予定で、子どもたちが自由に楽しめることになり、全園校とも今後の有効な活用が期待されています。

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各園校間で活発な交流

 昨今異年齢間教育の大切さが語られるようになりましたが、学園の中でも各園校間の交流を通して視野を広げたり人間的な幅や憧れが育つことを期待して子どもたちの交流を企画しています。

 例年小学校(治)6年が中学校で、また中学校(治)3年が高等専修学校で年2~3回の交流授業を行っているほか、中学校の合唱コンクールには小学校5年が参加しています。今年はそれに加えて小学校4年が中学校でこの6月に交流授業を行い、新鮮な刺激を受けていました。また先に行われた児童生徒代表による連合友愛会役員会(幼は先生が出席)で、幼稚園・中学校の交流が生徒の発案で企画され、幼稚園土曜オープンスクールでは中学生のボランティア参加によるほほえましい交流が実現しました。

7月には幼稚園年長児が小学校を訪問、6年生に校内を案内してもらい小学生気分を味わいました。

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ボストン東スタッフ研修ツアー
ジャスティン君が参加

 4月下旬に一週間程度、ボストン東スクールのスタッフが学園を研修しました。例年ボストンでの発表会を終えた後にスタッフ数名が学園を訪れていますが、今年はファンティジア校長の引率でスタッフ3名(学校2、寮1)が各園校及びゆーあい第一作業所を見学し、学園職員とのリラックスした交流を含め有意義な研修が行われました。

 とくに今年は、この一行に混じってボストン東スクール在校生のジャスティン・ロング君(20才)の特別参加がありました。ジャスティン君はペンシルベニア州出身の寮生で職業訓練部に在籍し、現在自動車のメンテナンス工場でオイル交換の研修に通っています。 今回長年の夢であった日本の武蔵野東学園を見学し、ボストン東スクールからの親善大使となって各教室で進んで自己紹介をしたり、高等専修学校に二日間机を並べて生徒と密度の濃い交流を行い、「心に残る素晴らしい経験をした」と立派に感想を述べて帰路につきました。

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 《目次》

「東だより」創刊の辞
  学園長 野田 彰

【学園総合】

情報教育の推進に向けて

各園校間で活発な交流

ボストン東スタッフ研修ツアー
      ジャスティン君が参加

 

 

《東だより》

第2号(H11.12.17発行)

第3号(H12.3.9発行)

第4号(H12.7.18発行)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


小学校コンピュータクラブ

 

 


中学校での給食
小学校4年生が入学したときにお世話をしたのが、当時6年生だった今の中学校3年生です。
「先輩、私たちのこと覚えてますか?」

 

 

 


ジャスティン君
調理科の授業にて実習