会話をしよう! 


挙手して好きなものを答えています。
子どもたちが出してくれたあいづちのことばです。

小学校1・2年生のSST(ソーシャルスキルトレーニング)教室では、友だちとペアになって会話をする練習をしています。

まずは、質問シートを見て決まった質問を相手にして、答えてもらうという形で練習をしています。なかなか質問に答えられない子や、「どれ」の質問に対して、「全部!」や「〇〇と、△△と…」などといくつも答える子もいます。そのため、3つのステップに区切って取り組んでいます。

1つ目は、質問に対する回答の選択肢をスクリーンに示し、その中から選んでも、それ以外でもよいことを伝えます。そのうえで質問をすると、選択肢がないと「わからない」と答えられない子どもも、積極的に手を挙げて自分の答えを言えるようになります。

2つ目は、その答えを紙に書く活動です。一度自分の答えを選んでいるので、スムーズに答えを記入できます。たくさん書きたい子には、「一番好きな物」「2つまで」などと伝えることで、じっくり考えてから書けるようになります。

そして、3つ目のステップが実際の会話です。「選択肢から答える」「紙に書く」「相手からの質問に答える」の3ステップで、会話でもスムーズにやりとりできることが増えてきています。

もう一つ練習しているのが、会話の際の『あいづち』です。質問するのに一生懸命で、相手が答えたことに対して、あいづちを打つのはなかなか難しいようです。あいづちの例を繰り返し確認することで、少しずつ「すごいね」「同じだね」などと言えたり、自分であいづちのことばを考えたりできるようになってきています。

日常場面でもスムーズで自然なやりとりにつながるよう、今後も繰り返し練習していきます。

upload2018  情報ID 82221 番  掲載日時 11/10/2023 Fri, 17:59