怒りとは 



 「今日も怒ってしまった」「怒らないでおこうと思ったのに……」怒った後というのは、本当に嫌な気持ちになるものですね。怒ること自体は、人間のごく当たり前の感情です。けれども、いったん怒りが芽生えると、あとからあとから他の怒りが湧き出てきて、ついには理性をコントロールできなくなってしまう厄介なものです。

 では、できる限り怒らない自分になるためにはどうしたらよいのでしょうか。怒りの感情を起こさないことは、まず無理です。そこで、ある怒りが湧き起こってきたら、その原因だけを考えるようにしてみましょう。

 「いつまでゲームやってるの。宿題、終わってないんでしょ。だから成績が上がらないのよ。先生から電話があったけど、お友達とけんかしたんだって。」ゲームをやめさせようとしただけなのに、友達とのけんかまで叱っているなんてことは……、ありますよね。

怒るということは、子どもにもっとよくなってほしい、幸せになってほしいという溢れんばかりの愛情と、もっとよくなるためには、幸せになってもらうためにはどうしたらいいかという、親としての責任感からだと思います。
けれども、自分の中で怒りを増幅させないように意識していくことで、次第に最初の怒りの感情も収まり、子どもに対して冷静に話せるようになってくるものです。

「わたしは怒らないぞ」と感情を封じるのではなく、怒ったあとに一呼吸おいて、できる限りの穏やかな気持ちになってお子さんに語りかけてみてください。

木村 修二  情報ID 78465 番  掲載日時 07/01/2019 Mon, 13:31