意味のある言葉がけ 



 新学期が始まり、あっという間に前期が終了しよとしています。
最近は昼間の気温が30度を上回り、子どもたちは汗一杯になりながら毎日を送り、楽しみにしている夏休みを待ち遠しく、前期のまとめに全力を注ぎこんでいます。
 今回は「意味のある言葉がけ」というテーマでお伝えします。

 子育てとは、子どもを授かった時から始まります。胎内の赤ちゃんにもたくさんの言葉をかけるでしょうが、実際に子どもが産まれると、それまで以上にシャワーのように溢れんばかりの言葉をかけますね。
 その言葉一つひとつが、まさに子を思う愛情となっていくのでしょう。そこには、親としての思いや考えが込められているはずです。

 ところが、その思いは時として子どもに真っ直ぐに伝わらないことがあります。例えば、受験を直前に控えた子どもに対して、親はつい「大丈夫?」「頑張ってね。」という言葉をかけてしまいがちです。子どもを励ましているように聞こえますが、実は子どもはそのようには受け取っていない可能性が大いにあります。
 受験を控えて、子どもは大丈夫なわけはないですし、これ以上頑張りようもありません。けれども、親は不安になって「大丈夫?」「頑張ってね。」という言葉をかけ、子どもをさらに不安にさせてしまうのです。  

 つまり、お互いの不安が増幅しているだけで、意味のない言葉がけになっているのではないでしょうか。「ここまで精一杯やってきたんだから、その成果を試すつもりで行ってらっしゃい。」と言った意味合いの言葉をかけた方が、子どもは気持ちが落ち着いて、実力を充分に発揮でき合格を手にすることができるのかもしれませんね。

木村 修二  情報ID 76917 番  掲載日時 07/12/2018 Thu, 09:36