「子供たちの頑張る気持ちの源は・・」
「ぼく、逆上がりができるようになりたいからがんばるんだぁ！」「逆上がりできるようになりたいから、おにごっこの前に毎日やろうっと！」と言って、こつこつと取り組んでいる男の子。
「このごろよく踊ってるね！」と声をかけると、「うまくなってきたから踊りたいんだぁ」と言う女の子。「そうだよね！とってもすてき！どうしてそんなにうまくなったの？」と聞くと、「ずっとやってればいいんだよ。おうちや、ばぁばのおうちでも踊ってたらうまくなったの」との答え。
「逆上がりができるようになりたい」「きれいに、すてきに（うまく）踊りたい」という強い思い。「そんな自分になりたい」という姿に向かって、楽しみながら取り組みを積み重ねて実現していく子供たち。「これが（ダンスの曲が他のクラスから）聞こえてくると踊りたくなっちゃうんだよね～♪」と、“楽しいからやりたい”という純粋な気持ち。自分から湧き出てきた思いや気持ちは、とても大きな力をもっていて、どんどん目的に向かって行動していくことが本当に素晴らしいと感じています！
そして、年長になると一人一人がそれぞれ目的をもってすすんでいくとともに、友達にも目を向けて「一緒に活動する意味」も感じ取っていくように思います。鉄棒の前回りがもう少しでできそうという友達に、「がんばれ！」「ぐるんってすればいいんだよ！」と熱く応援する姿。ハーモニカの音がきれいな友達に、「すごいね～！」と認め声をかけている姿。舞踊劇の他のクラスの踊りも覚えて、役割を決めたり換えたりしながら友達と楽しんで踊っている姿。
発表会では、自分の力を精一杯発揮し、また、これまで一緒に歩んできた友達とともに舞台に立つ喜びも感じてほしいと願っています。
最後に、あるクラスのエピソードをひとつ。
おうちごっこをしているのか、テーブルにはオムライス、ケチャップに見立てた赤い毛糸が並んでいます。子供たちのやりとりに耳を澄ませてみると・・
お母さん役 「今日は発表会ね！朝ごはんは、おねえちゃんの好きなオムライスにした
わよ」
妹役 「わたしが、ケチャップでがんばれ！ってかいたよ」
お父さん役 「えっ！今日発表会だったの？オレ知らなかったー！車で連れて行ってあげようか？あと、ビデオ！ビデオ！」
・・・どうやら、“発表会の朝”をごっこ遊びの中で楽しんでいるようでした。朝からオムライスを作っちゃうお母さん、おねえちゃんに憧れながら応援する妹、行事の日は知らなかった・・けど、知った途端に張り切りはじめるお父さん！この遊びの様子から、子供たちの頑張る気持ちの源は、自分から湧き出る思いとともに、ご家族の皆様の思い（応援）なのだということにも改めて気づかされました。
発表会が一人一人の子供たちにとって、みんなで力を合わせてこれまでの活動を積み重ねてきたクラスにとって、そしてここまで子供たちを温かく支えてくださったご家族にとってすてきなものになりますように！
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年長主任 情報ID 76002 番 掲載日時 01/25/2018 Thu, 16:55 |
発表会特集～年長編～ 
