前期終業式を終えて 



 式の初めに、先日7月18日に亡くなられた聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生のことを話しました。日野原先生には、平成21年10月23日に武蔵野東小学校にお越しいただきました。その際、全校での合唱、1~3年CDE組のマスゲーム、4~6年CDEの合唱をご覧いただいたことと、AB組に行っていただいた「いのちの授業」で、当時の東っ子の心に残った先生の言葉の中に、「今までは自分のために使った時間を、これからは人のために時間を使える人になってほしい」というものがあったことを紹介し、自分のことだけでなく周りの人たちのことも考え、行動に表せる人になってほしいことを話しました。

 さて、重点である「数学的(算数的)思考力の向上」は2年目を迎えました。こどもたちの意識の中には、友だちの意見に耳を傾けることで「問題を解く際には考え方がいろいろある」という思いが根づきつつあり、自分自身もあらゆる角度からとらえようとする姿勢が見られるようになっています。これからも「疑問を持つ心」を大切にしてほしいと思います。

 心身ともに大人に近づいている6年生には、6月から月に1回、「こころ」の授業を行いました。「こころにブレーキを」「感謝のこころを持とう」という題材を通して、言葉の大切さ、相手への思いやりや気配り、「ありがとう」という簡単な言葉でも感謝の気持ちを伝えることの大切さを話しました。9月からも引き続き行っていきたいと思います。

 明日はこどもたちが楽しみしている盆踊りです。創立の母北原キヨ先生は、「1学期(当時)がんばったごほうびの盆踊り」だと、よくこどもたちに話されていました。

 9月の始業式には元気な顔で登校してくるこどもたちを、全職員で楽しみに待っています。事故や怪我には十分に注意し、楽しい夏休みをお過ごしください。

 前期の教育に対して多大なるご理解とご協力を賜り、まことにありがとうございました。後期もどうぞよろしくお願い致します。

木村 修二  情報ID 75201 番  掲載日時 07/21/2017 Fri, 19:01