年長 発表会特集号 


目標に向かって!
みんなと一緒に!
自信をもって!

 2学期のまとめの会の前日、とある用事でご家庭に電話した際、電話の向こう側からハーモニカの音が聞こえてきました。保護者の方がおっしゃるには、「明日のまとめの会をどうしても成功させたい!と言って練習しています」とのことでした。実はそのお友達、発表会の練習が始まった頃は、ハーモニカにあまり意欲的になれなかったお友達でした。

 年長さんが発表会に向けて動き出したのは9月の中旬あたり。最初は憧れていたハーモニカの難しい曲、ダンスの素敵な振り、体育のかっこいいポーズに興味津々で、「よし、やるぞー!」と子供たちは、ワクワクしたやる気に満ちていました。
 その興味を常に持ち続け、自ら積極的に練習し、どんどん吹けるようになったり、縄跳びや跳び箱を跳べるようになったりしていく子供たち。憧れの気持ち、「やりたい!」という意欲に満ちた年長の子供たちのパワーはすごいな!と感心しました。
一方で、最初はやる気に満ち溢れていたものの、実際に取り組んでみると、思った以上に難しく「うまくいかない・・・」「できないから、あんまりおもしろくないな・・・」と思い始める子も出てきました。「ハーモニカ吹こうっと!」「縄跳びチャレンジするぞ!」と張り切るお友達を横目に、完全に諦めモード。憧れと現実のはざまに立ちもやもやしているようでした。しかし、少しずつ少しずつみんなと一緒に挑戦していると・・・。「あれ?少しできたかもしれない!」「前より上手になっている気がする!」「ちょっと分かってきたかも!」と感じる瞬間に出会いました。そしてその瞬間に出会った子供たちは「もう1回やってみよう!」「次はこれができるようになりたい!」「もっときれいに踊りたい」という目標を見つけ、挑戦し始めるようになりました。
目標が意欲となり、できる喜びが楽しさにつながり・・・そして迎えた2学期のまとめの会。常に意欲を絶やさずに取り組んでいたお友達はもちろん、最初は意欲的になれなかったお友達も、「どうしても成功させたいから家で練習する!」「頑張りたい!」というまでに気持ちが育ったことにとてもうれしく思いました。

 子供たちの発表会に向かう気持ちは、年が明けてからも続いていました。照明合わせの日、みんながどんな気持ちで臨もうとしているのか、クラス全員に聞いてみました。すると「全部間違えないように吹きたい」「最後のドシドをきれいに吹きたい」「全部吹けないけど、きれいな音を出すのを頑張る」「後ろとびをかっこよく跳びたい」「二重跳びをひっかからないように跳ぶ」「つまさきをきれいに踊る!」「とにかく一生懸命な気持ちで頑張る!」など、自分の目標を全員がもっていました。“ただ何となく頑張る!”ではなく、“完璧を目指そう!”とする気持ちや、“全部できなくても、自分のできることを頑張ろう!”とする気持ちなど、自分なりの目標をもって、一人一人が意欲的に臨もうとしている姿に、子供たちの大きな成長を感じました。中には、自分の目標を高く持ちすぎて、「ハーモニカに取りつかれているようで、家ではハーモニカという言葉は禁句です・・・」とおっしゃる保護者も(笑)。誰が定めた目標でもなく、自分で定めた目標。その“なりたい自分”に向かって頑張る姿がとても頼もしく、心から応援したくなりました。

 年長の子供たちは、発表会に向かう中で、友達とのつながりも欠かせません。友達同士で教え合ったり、友達ができる様子を見て自分も頑張ってみたりするなど、友達からの刺激も原動力になっていました。また「すごい!○○くん跳べるようになってる!」「すげ〜!二重跳び50回!神だ!」「おうちでもハーモニカ練習してすごいじゃん!」「女の子のダンスかわいいね♪」と認めてくれることが、お互いの自信にもつながっていました。一人ではなく、みんなで高め合っていく・・・すてきだなと感じる場面がたくさんありました。

 さて、いよいよ発表会。子供たち一人一人がそれぞれの過程を経て、当日を迎えます。全部完璧にできることが目標ではありません。自分のできることを精一杯頑張り、自信をもって舞台の上で表現し、みんなと一緒に演技・演奏することの喜びを感じ・・・そして、達成感や自信へとつなげていってほしいと思っています。なりたい自分や目標を見つけ、“一人一人が”そして、“みんなで”取り組んできたこれまでの過程を想像し、思い描きながら、幼稚園最後の発表会をあたたかく応援していただけたらと思います!


 年少発表会特集号は『年少 わくわく!ドキドキ!楽しみな発表会』、年中発表会特集号は『年中 発表会前のいろいろな気持ち』として掲載しています。合わせてご覧ください。

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年長副主任  情報ID 73456 番  掲載日時 01/25/2017 Wed, 15:57