【感染症に注意を!】 



冬に流行する感染症には、インフルエンザのほかにノロウイルス感染症(ノロウイルスによる感染性胃腸炎)がよく知られています。首都圏全域で感染性胃腸炎の患者報告数が警報基準値を上回っているようです。
感染性胃腸炎は、ほとんどがノロウイルスやロタウイルスなどが原因とされています。患者との接触に加え、嘔吐物や便を介して感染します。また、潜伏期間は数時間-数日(平均1-2日)で、嘔吐や下痢などの症状が出ますが、特効薬がないため、水分補給で脱水を防ぐといった対症療法が中心となります。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスには寒冷乾燥を好み、高温多湿に弱いという特徴があります。湿度が低く、空気中に水分が少ないと、せきやくしゃみなどで勢いよく出た飛沫は遠くまで飛びますが、室温20度以上、湿度 50~60%になると、空気感染による感染リスクが下がります。
ノロウイルスが胃・小腸・大腸などの消化管に感染するのに対して、インフルエンザは鼻腔・咽頭・気管支・肺などに感染する気道感染症です。下痢・嘔吐によって大腸の水分が失われるノロウイルス感染症では、脱水症状に陥る危険性が高いため、お茶や水ではなく、ナトリウム・カリウムなどの電解質が体に近いバランスで含まれている経口補水液での水分補給が推奨されます。一方、インフルエンザの場合、嘔吐・下痢は短期・軽度であることが多く、発熱による発汗や、食事がとれないことなどが脱水の主な原因となるため、まずは食べられるものを食べることが大原則になります。
 家族がインフルエンザにかかってしまった場合、なんとかして家庭内感染を食い止めたいもの。患者にはできるだけ家族と離れた場所で療養してもらい、食器などの共用や不必要な接触を避けるのが第一です。同時に、室温・湿度の管理も重要になってきます。


学校でも、手洗い・うがい・消毒等を徹底して、感染予防に努めています。ご家庭でも、感染予防に努めるとともに、早寝・早起き等の生活リズムを整え、体調管理や朝の健康観察などもよろしくお願いします。



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保健室  情報ID 73120 番  掲載日時 12/09/2016 Fri, 19:25