校長の独り言【564】 



 北海道児童置き去り事件で話題になった「しつけ」について調べてみました。
「社会生活に適応するために望ましい生活習慣を身につけさせること。基本的生活習慣のしつけが中心になるが、成長するにつれて、家庭、学校、社会などの場における行動の仕方へと、しつけの内容が拡大していく。」とブリタニカ国際大百科事典にありました。

 次に、「しつけ」と「教育」の違いについて考えてみました。
 決して別なものではないと思います。教育に、躾「しつけ」も含まれると思います。人間としての正しい言動や行動、つまり、社会人としてのマナーやモラルを教えるのが躾です。学校で教育を受ける以前に家庭での躾が大切であると思います。家庭での躾が身に付いていないと学校・社会での団体生活で人に迷惑を掛けたりする人間になってしまうからです。

 家庭での子どもの躾は親の責任です、学校での子どもの教育は教員の責任です。であれば、子どもへの「しつけ」と「教育」を考える前に、親や教員といった大人が、いかに社会人としてのマナーやモラルを守った生活ができているかを振り返り考えるべきだと思います。

 未来ある子どもたちの将来を考えるのなら、まず、我々大人が、日々起きる事件、殺人、傷害、詐欺、横領等の事件を子どもたちの目に触れさせない社会を作ることが最も重要であると思いました。
 
 そうしなければ、「しつけ」と「教育」の基準が左右され、日々事件の起きる社会が続き、拡大解釈かもしれませんが、悪循環だけで何の問題解決にもならないと思いました。


校長  情報ID 70705 番  掲載日時 06/08/2016 Wed, 11:03