校長の独り言【553】 



 武蔵野東学園むらさきOB会会報 第23号 むらさき草

「学園の今昔」
  ~私の9人の恩人~
                     武蔵野東高等専修学校 校長 清水 信一


北原勝平先生 初代理事長、第二代学園長
 学園創立の父、私財を投げ出し学園の発展に寄与
 初対面の私を、教員として即決採用して頂き、寡黙の先生でしたが、
 折に触れ声をかけて頂き可愛がって頂いた、勝平先生。

北原キヨ先生 初代学園長
 学園の教育の源である、「生活療法」、「混合教育」の生みの親
 小学校の5年2組の担任として、教員生活をスタート、不安いっぱいの私に、
 教員としての資質、子どもたちとの接し方、多くのことをご指導くださった、キヨ先生。

安部歳夫先生 第二代理事長
 日本の特別支援教育の父であり、最高のアドバイザー
 口数の少ない先生でしたが、ポイントで頂いた特別支援教育に関しての的確なアドバイスは、
 今日の私の財産になっています、安部先生。

野田 彰先生 第三代学園長
 元成蹊小学校校長であり、若い我々教職員の心の支え
 キヨ先生の渡米の回数が増え、学園の留守番役を務めて頂き、当時、まだ若い我々に、
 人間として、教員として、的確なアドバイスは大きな心の支えになって頂いた、野田先生。

横山芳夫先生 初代事務長
 次々に学校を生み出すための、財政面のやり繰りの中心
 学園創立23年で、幼稚園から高等専修学校、ボストン東を次々に設立し、
 財政面のやり繰りに苦労された、横山先生。

寺田欣司先生 第三代理事長
 経営手腕による、50周年記念事業の成功の功労者
 教育しか分からない、我々に、経営を基礎から教えて頂き、
 更には、厳しい財政状態を立て直して頂き、その先の東に、つないで頂いた、寺田先生。

 更に、7人目の恩人は、こんな私を信頼し、支えたくれた、学園の先生方です。
特に、キヨ先生が逝去した直後より、力を合わせ、共にいろいろな難題を乗り越えてきた先生方は、正に戦友であると思っています。

 そして、8人目の恩人は、保護者の皆さんと子どもたちです。
中でも、新米の私に子どもたちを預けて頂き、足りないところがいっぱいあるにも関わらず、教員として一人前になれるよう、支え、見守ってくれた、教員1年目で担任をさせて頂きました、5年2組の保護者の皆さんです。

 最後に、9人目の恩人は、学園の教育を正しく理解し、支援を頂き、叱咤激励を折に触れ頂ける、学園外の教育、行政、企業等の皆さんです。

 このように、私は実に多くの恩人に支えられてきました。
私は、この9人の恩人のお陰で、38年間の教員生活を送ることが出来たのです、一人でも欠けていたなら、今日の私はないと思っています。

 そして、学園は創立50周年を迎え、半世紀にわたる教育の積み重ねにより、3歳から18歳の教育カリキュラムから、親亡き後の自立のためのグループホームの運営と、学校法人としては全国的にも他に例のない体系を作り出してきました。

 今後の私の役目は、若い先生方に、創立者の教育と夢をしっかりと継承していくことだと思っています。
 皆さん、ご支援ご協力の程、よろしくお願いいたします。

校長  情報ID 69372 番  掲載日時 03/09/2016 Wed, 11:35