校長の独り言【504】 



 武蔵野東学園むらさき会会報
「可能性をひろげて」 第59号 2015年3月発行
「武蔵野東学園と私」 武蔵野東高等専修学校 校長 清水信一

 平成26年11月11日、学校法人武蔵野東学園は創立50周年を迎えました。
 11月8日には、パレスホテル立川にて、創立50周年記念祝賀会を、ご来賓、ボストン東スクール関係者、保護者を代表して後援会等役員の皆様、学園の教職員、総勢400名近い皆様にお集まりいただき、盛会に開催させていただきました。
 中でも、学園の大恩人で、101歳になられました奥野誠亮先生にお越しいただき、創立者の逝去後の学園の発展と今後への期待のお言葉を頂戴いたしました。その瞬間に会場からは、尊敬と感謝の拍手がおこったことは生涯忘れることはないと思います。
 
 学園がこのように半世紀という大きな節目を迎え、私自身も、学園と37年間を共にしてきたことになりました。この37年の中で、一番苦しかったのは、やはり、創立者の逝去でありました。
 この苦しい時に、私の支えになった言葉がありました。それは、生前、創立者であるキヨ先生が、我々、教職員に対して、『学園の発展とともに、先生方も幸せになりなさい』と、常々、お話しくださった言葉です。
 
 私の拙著「ダメ人間はいない 学校で生徒はかわる」(2002年9月発行)の中にこのような文章が残っています。
『私事であるが、私の妻も現在東幼稚園の教員であり、2人の息子たちも、幼稚園から中学校まで東学園でお世話になり、今では大学2年生と高校2年生になる。北原キヨ先生のおっしゃる通り、私は学園の発展の中で幸せになれたと思っている。故に、本校の教員の付き合いは、ある意味で仕事を越えた関係が知らず知らずの間に出来上がっている。生徒の指導で急に学校に宿泊しなければならない時、夜遅くまで生徒指導や補習をしなければいけない時、そんな時に家族の理解がある故に生徒指導に集中できるのもお解りいただけると思う。
 今の私学の状況から、ある先輩の先生が常々おっしゃっている言葉がある。「今の私学は教職員すべてが運命共同体でなければいけない」。本校はすでに運命共同体になっているのかもしれない。』と。
 
 あれから12年。
 2人の愚息も社会人となり、それぞれが家庭を築き、我が家庭においても、ひとつの大きな節目を終えたように思います。このように、私の人生の大半となる37年の時間を、まさしく東学園と共に過ごしてきたのだと、改めて噛みしめております。
 
 4月、新しい年度を迎えます、更なる学園の発展を願い、次の半世紀を目指しスタートです。私も心新たに。

校長  情報ID 63953 番  掲載日時 03/16/2015 Mon, 12:01