校長の独り言【469】 



 高等専修学校の教員として、最近、嬉しかったことがありました。
 
 高等専修学校が誕生してから、高等専修学校の最大の悩みは、この学種を理解している人が少なく、なかなか社会的に認知度が上がらないことでした。

 専修学校の中でも、高卒が入学資格の専門学校、中卒の高等専修学校、学歴不問の一般課程の3つの課程があり、その中で、高等専修学校は全国で443校、39,359人の生徒が学ぶ学種ですが、専門学校は、2,811校、587,330人の学生が学んでおり、この数の大きな違いから、一般の方は、専修学校=専門学校のイメージが根強く、なかなか、高等専修学校の認識を持ってもらえない現実があります。

 更に、後期中等教育機関の中でも、高等学校が、4,981校、約332万人の生徒が学ぶ強大な学種であることから、その認知度の違いにより、これもまた、なかなか中学校卒業後の進路の一つとして、考えづらい傾向があります。

 このような状況下で、全国の高等専修学校が、日々様々な場面でアピールしてきた成果が、いろいろな所に現れ始めました。

 例えば、
 高校生を対象にしたいろいろなコンクールの要項の対象欄に、
 ●対象:高校生(高校、中等教育学校、高等専修学校(専修学校高等課程)等
  に在籍する生徒)と、規定されていたり、

 「東京都育英資金奨学生」の対象欄にも、
 ●対象:都内に住所があり、2015年4月に「高等学校」か「専修学校高等課程」に
  進学を希望する中学校3年生。と、あります。
 
 この傾向がますます推進され、
 
 専修学校=専門学校ではなく、

 後期中等教育機関=高等学校ではなく、

 しっかりと高等専修学校が、一般の方々の中で根付いていくことを願っています。

校長  情報ID 59537 番  掲載日時 05/21/2014 Wed, 09:26