校長の独り言【464】 



 「職業実践専門課程」が今年度より創設されました。
 これは、「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(平成23年1月31日 中央教育審議会答申)」、「教育振興基本計画(平成25年6月14日 閣議決定)」及び「「職業実践専門課程」の創設について(平成25年7月12日 専修学校の質保証・向上に関する調査研究協力者会議報告)」における提言等を踏まえ、「専修学校の専門課程における職業実践専門課程の認定に関する規程(平成25年文部科学大臣告示第133号)」が平成25年8月30日に公布・施行されたものであります。

 専修学校の専門課程であって、職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成することを目的として専攻分野における実務に関する知識、技術及び技能について組織的な教育を行うものを、「職業実践専門課程」として文部科学大臣が認定して奨励することにより、専修学校の専門課程における職業教育の水準の維持向上を図ることを目的としています。

 具体的な用件は、主に次の様なものになっています。
1.企業等と連携したカリキュラム編成
各分野において積極的に企業や組織、公的機関、行政、教育機関との連携を推し進め、常に業界のニーズを取り入れ、今業界で必要とされている人材像を把握し、実際の教育(カリキュラム)に反映させること。
2.企業等と連携した演習・実習
企業・医療機関・施設・団体等と連携し、学外実習や講師派遣を受けた学内演習などを積極的に実施すること。
3.企業等と連携した教員の資質向上
教員の専門性や指導力を高めるための研修を、企業と連携し計画的に実施し、授業の質を高めること。
4.学校運営・教育の可視化
学校の自己点検評価に加え、学校関係者(企業、業界団体、在校生の保護者、卒業生、高校の先生、地域住民の方)に参画していただき、学校の教育や運営に関する評価を行っていただき、学校運営の改善に努めること。

 実際に、全国で472校(内、東京都は61校)、1,373学科(内、東京都は240学科)が認定を受け、実際に教育がスタートをしています。

 そもそも、中央教育審議会のキャリア教育・職業教育特別部会は、専修学校(専門学校、高等専修学校)を学校教育法の第1条に定義されるようにと始まった審議会であったのですが、結果的に、専門学校のみが先行する形で施策が進められたことになります。

 ですから、平成26年度からは、全国でも、東京でも、高等専修学校を中心とした振興策が展開されていくように、国、東京都、並びに私学協会の皆さんに、強く理解と支援をお願いいたします。

 平成26年度は、高等専修学校の年にしたいものです。

校長  情報ID 58809 番  掲載日時 04/09/2014 Wed, 08:19