造形展示の中にある多様な学び 


乗り物は定番の人気!ジープは左ハンドル
手裏剣工場を発見しました。
怖いお化け屋敷も登場!

園まつりのエネルギッシュな造形作品群は、
「すごいねぇ」という賞賛のお声をいただきますが、
結果はもちろんのことながら、
何よりもこの作品展示が出来上がるまでの
プロセスそのものが、
園児の大切な学びの時間です。

プロセスを重視するという話は、
折りに触れてさせていただいていますが、
成長の分野は多岐にわたります。

この園まつりでは、
結果からは、類推しにくい(見えにくい)
作品ができるまでの様子を
園児の作品と一緒に展示させていただきます。

今日は2つの側面をご紹介します。

1.どうしてこんなに大きなものができるのか?
どんなステップを積み重ねれば、この作品ができるのか?
という技術的な側面です。

突然目の前に展示される大きな造形物は、
簡単に作れるものではありません。

園まつりでは、
年少組の動物の顔づくりから始まって、年長の巨大な作品まで、
製作技術という側面から3年間の流れを展示します。


2.この展示までの間に、
園児同士でどんな話し合いがあり、
どんなイメージを共有しながら、
物語を作り上げてきたのでしょうか。

園児が意見を言い合い、受け止め合いながら、
子ども同士で共有してきた道のりは、
自分達だけのオリジナルの物語になっています。

昔の園まつりでは、
私たち先生が、あらかじめテーマを決めて
そのテーマに沿って、
園児に絵本を読んだりして、
皆のやる気を高めてきましたが、
最近では、話し合いも学びの機会と考えて、
テーマそのものも園児同士で決めています。

園児の数だけ作りたいものは多様です。

互いに意見を述べ合いながら、そのイメージを統合したり、
つなげたりしてイメージをまとめてきました。
様々な葛藤と、それを乗り越えるアイデアの創出も
大切な学習です。

幼児とはいえ、ひとつのプロジェクトを成功させるための
話し合いは、大学生にも社会人にも通用する経験になっていると
思います。

園まつりの作品展示は、単なる造形作品展ではありません。
先生達の展示物も含めて、
作品の中に込められてきた思いもご覧いただければありがたいです。

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園長 加藤篤彦  情報ID 56578 番  掲載日時 11/06/2013 Wed, 14:37