「支援者のためのセミナーⅡ」が開催されました 



今回は、学芸大学の藤野博先生による「自閉症スペクトラム障害の子どもたちのソーシャル・スキルトレーニング」について講演していただきました。

藤野先生は、自閉症児のコミュニケーション障害学と臨床発達心理学、また言語聴覚士としてのバックグラウンドも持たれ、大学での講義や研究の他、療育病院でのSST教室の主催など、さまざまな取り組みをされています。

講演では、ソーシャルスキルに関する基礎研究的な内容や、先生が主催されているSST教室での具体的な指導事例について分かりやすく解説していただきました。
私的には、冒頭の「社会性の育ちに重要な3つの柱」についてのお話が印象に残りました。『社会性』と聞くと、単純に「人との付き合い方」とイメージしてしまいがちですが、実は「自分との付き合い方」に関係することがその半分をしめているのだそうです。今回は、そうした自分との付き合い方に関わる自尊感情やレジリエンス(精神的回復力)の大切さ、また、それらを高めるためのヒントについて詳しく伺うことができました。参加者からは、「技能をつけることも大切だけれど、情緒的安定や周りのサポートが大切だということを知ることができてよかったです。」といったコメントをいただきました。

次回の「支援者のためのセミナー」は、平成26年1月17日金曜日、星井純子先生(東京都立中野特別支援学校主任教諭)による、「特別支援教育の現場から ~通級指導教室・特別支援学級(学校)~」についてです。参加ご希望の方は、教育センター受付、またはホームページにてお申し込みください。(高松)

教育センター  情報ID 56514 番  掲載日時 10/31/2013 Thu, 19:14