校長の独り言【433】 



 夏休みには、いろんな研修会が企画されており、先生方にとっては多くの情報を得る場となっています。
 
 その中のひとつに、先日、全国高等専修学校協会の研修会がありました。
『発達障がいのある生徒への支援は、高等専修学校にとっても喫緊の課題の一つとなっております。ご存じのとおり、本会が昨年度実施した「高等専修学校における教育支援に関する実態調査」においても、発達障がいのある生徒(「療育手帳」・「精神障がい者保健福祉手帳」等を有している又は医師の「診断書」の有る生徒)は在籍生徒の6.1%・1,020人、支援・特別措置生徒(発達障がいがあるとの診断書はないが発達障がいではないかと思われ、何らかの支援(教育上の配慮等)を行っている生徒)は5.4%・907人、合計で全体の11.5%を占めています。高等学校における発達障がい等困難のある生徒は、文部科学省の調査で約2.2%とされています。
 今後、各学校において発達障がい生徒に対する受け入れ体制の確立、支援措置の整備・充実、特に進路指導等が重要となります。本研修会では、学園創立50周年を迎え、「生活療法」と「混合教育」というユニークな教育活動を行っている武蔵野東技能高等専修学校が「発達障がいのある方への導き及びその就労の実態」をテーマとして事例発表を行います。広く事例・情報を共有化するとともに、受講者との質疑応答も実施します。』

 平成17年4月の発達障害者支援法施行以降、あらゆる学校種で特別支援教育を推進している訳ですが、施行8年を経過しているにもかかわらず、教育現場では、未だに試行錯誤が続いているのです。

 今回の研修会も、全国の高等専修学校の先生方からの要望で実施されたものです。
 武蔵野東技能高等専修学校の事例が、全国の高等専修学校で学ぶ生徒の進路指導に役に立つのであれば、今後も、多くの機会を捉えて、今まで以上に本校の情報を発信していこうと思っています。

校長  情報ID 55316 番  掲載日時 08/06/2013 Tue, 09:21