校長の独り言【431】 



『平成23年3月にまとめられた「専修学校教育の振興方策等に関する調査研究会議報告」では、教育の質向上に向けた取組とともに、より自由度の高い学校種としての特性も考慮しつつ、専修学校のガバナンス改善等に向けた評価と情報公開の取組を促進すること等の必要性が指摘されている。
 また、平成23年1月の中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」では、質の向上に向けた専修学校の自主的な取組の支援として、教職員の資質向上や、教育活動の評価への取組の促進等が指摘されるとともに、各学校種を通じた総合的な視野から高等教育における職業教育を充実させるための方策等について提言がなされた。
 以上の状況等にかんがみ、専修学校制度の目的・役割を踏まえつつ、専修学校固有の課題等への対応を図る観点から、社会の要請に応える専修学校の質の保証・向上に関する調査研究を行い、もって今後の施策立案等に資するものとする。』

 を趣旨とした、「専修学校の質の保証・向上に関する調査研究協力者会議」が本日開催され、今まで議論してきました、専門学校の職業実践的な教育に特化した新たな学校種創設(専門学校の1条校化の第一ステップ)の答申がまとまります。

 しかし、専修学校の1条校化運動(1条校との格差是正の最短距離)としての運動の歴史は、次のように、高等専修学校からの提言から始まったのです。

◇平成15年 6月 
全国高等専修学校協会として、学校教育法の第1条に定義されることを目指すことを総会決議する

◇平成18年 2月
全国専修学校各種学校総連合会として総会決議され、専門学校、高等専修学校の専修学校が共に学校教育法の第1条に定義されることを目指した運動となる

◇平成19年 9月 
「専修学校の振興に関する検討会議」が設置され、専修学校の1条校化の議論が始まる

◇平成21年 1月 
 中央教育審議会に「キャリア教育・職業教育特別部会」が設置される

◇平成23年 1月
 中央教育審議会答申
  
 だからこそ、専門学校の新学校種に高等専修学校が追随出来るように、本日を契機に全国の会員校が一層力を合わせ、振興を図らなくてはいけないと再確認しました。

校長  情報ID 55059 番  掲載日時 07/12/2013 Fri, 10:04