雪かきに思うこと 



 関東地方の先日の大雪は、公共交通機関や道路関係に大きな影響を与え、雪に弱い首都圏を露呈してしまいました。私たち教職員は、天気予報から雪かきを要する可能性がある場合は、早めに出勤し、学校の周辺を中心に行います。これは子どもたちの安全はもとより、地域住民の皆さん通行の安全にも繋がりますので、限られた時間の中、可能な範囲で作業を進めています。

 幹線道路は車の往来が激しいこともあり、徐々に自然に除雪が行われたように、車の通行に支障がない程度の状態になってくるのですが、一歩脇道に入ると非常に危険な状況に変わりありません。どこの地域でも早朝から雪かきをされており、通行に危険が及ばぬよう頑張っていらっしゃった光景が見られました。むろん、仕事の関係などでやりたくても出来なかった方もいたことでしょう。

 そのような状況を見るにつけ、「もう少し広い範囲の雪をかいてもらえれば……。」と、感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。誰に言われるものではなく、強制的に行うものでもないのですが、もうちょっと広く雪かきをした方が一人でも多くいれば、結果的に残雪は少なくなっていくでしょう。ちょっとした努力、ちょっとした心遣い、ちょっとした思いやり、ちょっとしたサービスなどで、お隣同士の距離が縮まり、お互いに周りのことを気遣えあえる暮らしが、展開していくのだと思います。

 このように、普段からの人間関係作りがお互いの存在感を強くし、万が一大きな出来事が発生したときには、自然と助け合うことができるのだと思います。これからは雪かきだけでなく、どんなことでも良いと思いますので、是非とも「ちょっとした……」を心がけてみてはいかがでしょうか。

木村 修二  情報ID 52174 番  掲載日時 01/22/2013 Tue, 16:39