後期前半を終えて 



 4月から積み重ねてきた努力が、9月以降の秋にその結果として花が開くことが多くあります。創立の母北原キヨも、「実りある秋」という言葉をよく使われていたことが思い出されます。それだけに後期前半の意義は大きく、子どもたちにとって頑張ってきた成果が現れる学期なのだと思います。
 
 厳しい残暑を乗り切ってがんばった9月の体育祭、日々の学習のあとを見ていただいたり、子どもたちがとても楽しみにしている模擬店やバザーが催されたりする学園祭など、4月から積み上げてきた成果の一端を、垣間見ることができました。

 子どもの成長には目を見張るときがあります。しかし、まだ芽を出さずに充分に栄養を蓄えている子どもたちも多くいます。「十人十色」という言葉があるように、早咲きタイプの子どもがいれば、遅咲きタイプの子どももいるわけです。一人ひとりの成長の度合いやスピードはさまざまですが、いつかそれぞれの道をしっかりと歩んでいくのだと思います。目先の結果だけにとらわれずに、いろいろなことを学ばせておけば、いつかは大輪を咲かせてくれることを信じ、日々の指導にあたっていきます。
 
 長期休みは、どうしても生活リズムが崩れがちです。学校があるときと同じように規律ある生活を送り、学習も継続していくことが大切なので、学習計画をきちんと立てて頑張らせてください。また、家の手伝いをたくさん行わせることで、家族の一員という存在感が芽生えますので、どんなことでも良いのでさせてください。

 来年は巳年です。前の年に蒔いた種が芽を出し、実を結ぶ年と言われています。個性たっぷりな一人ひとりの花が、元気よく咲き誇ることを楽しみにしています。子どもたち、ご家族の皆さんにとって、これまで以上に良い年になることを祈念しています。

木村 修二  情報ID 51881 番  掲載日時 12/21/2012 Fri, 13:22