友愛会会長公約 



 先日、後期友愛会の会長、副会長の選挙がありました。候補者は公約を掲げ、選挙ポスターや立会演説会で当選を目指し頑張っていました。

 ところで、今回当選した会長の公約の中に「宿題ゼロデー」があります。歴代の会長の公約の多くは、「あいさつの励行」や「全校レクリエーション」などの、内容的に学校生活に大きな影響をおよぼすものではありませんでした。しかし今回の公約は、学校生活のなかでも「学習」に大きなウエイトを占めているものです。そのことをしっかりと認識している新会長は、是非ともこの公約を実現すべく、副会長と一緒に私のところに嘆願しにきました。

 どうしてこのような公約を立てたのかを質問をしたところ、「毎日宿題が出るのでたまには家に帰ってからゆっくりとしたい」、「趣味などを磨ける時間がほしい」という返事でした。子どもらしい答えで微笑ましく思いました。私一個人としては実践させたいと思いましたが、職員の会議の議案として先生方と意見交換をしました。結論は、習慣づける意味合いで行っている「日記」と「音読」については宿題には含めずに、他の課題を「宿題ゼロデー」の対象にしようということになりました。該当日は3月の修了式までの毎月10日、20日、30日のゼロのつく日です。

 小さな社会である学校内でのことですが、会長は選挙公約を実践するために行動を起こし、自分に投票してくれた人のためにも約束を守り実現させることが責務と感じ、それが相手との信頼関係を深めていく上でも、とても大切なことであると学べたのではないでしょうか。

 今回、以上のような経緯で「宿題ゼロデー」が実施されることになりました。子どもの気持ちを大切にしつつ、ご理解とご協力をお願いいたします。

木村 修二  情報ID 51207 番  掲載日時 11/20/2012 Tue, 20:06