校長の独り言【362】 



 本校も、10日の土曜日に第24回卒業式を挙行致します。
 本校の3年生は、卒業式当日まで毎日登校し、通常の学校生活を送っています。一般的に、多くの都立高校、私立高校では、早いところでは1月の下旬より自宅学習の名の元に登校することはほとんどありません。私も、私の愚息2人もそうでした。そして、都立高校は3月1日の卒業式が多いようですが、早い私立高校では、2月中旬と言うところもあるようです。
 このような状況下で、本校では毎日当たり前のように登校しています。その理由は、3年間の学校生活の集大成である『卒業式』をより意味あるものにするために、更には、4月からの新たな生活の準備とスムーズな移行をするためなのです。
 以前、校長の独り言【357】に書きましたが、
 『今年度の3年生も、厳しい経済状況の中、更に震災復興が加わったこの時代に、何とか進路を決定することが出来、校長としてホッとしているところであります。これも、学校、家庭、生徒のトライアングルが、常に情報の共有を図り、同じ方向を向いてきた証であると思っています。実は、就職者の4名の生徒は、縁あって、なんと本校の卒業生が経営する会社、部署の責任者を務める会社に就職することになっています。
 そんな時に、「恩送り」という言葉に出合いました。「恩返し」という言葉は当然知っていましたし、日々の生活の中で大事なこととして生きてきたつもりです。
 「恩送り」とは、恩を受けた人に恩を返すのではなく、自分が受けた恩を次の人にわたしていくということだとありました。つまり、恩のバトンリレーであると思います。
 このように、一人ひとりの生徒が、自分が受けた恩を受けた人へ返すだけではなく、別の人に回していけたらきっとすばらしい学校、あたたかい家庭、住みやすい地域になっていくのではないかと確信しています。
 未来永劫、『東の恩のバトン』を渡し続けてほしいと願います。』
 文中に、『就職者の4名の生徒は、縁あって、なんと本校の卒業生が経営する会社、部署の責任者を務める会社に就職することになっています。』とあります。実は、10日の卒業式に、その先輩方が参列してくれることになっています。
 本校開校して25年目の快挙であると思っています。そして、例年とちょっと違う、混合教育の真骨頂的な卒業式になるような気がしてなりません。
 『東の恩のバトン』、本校のまた新たな1ページが生まれる瞬間をとても楽しみにしています。

校長  情報ID 46909 番  掲載日時 03/08/2012 Thu, 12:18