校長の独り言【347】 



 教員は、そんなに辛い仕事なのでしょうか。
こんな新聞記事が続きました。
○『管理職の希望降格211人 「健康問題」が半数近く 公立小中高校』
 全国の公立小中高校で、平成22年度に校長や副校長・教頭、主幹教諭など管理職が一般教諭などに自主的に降格する「希望降任制度」を利用したのは、211人に上ったことが8日、文部科学省の調べで分かった。過去最多の前年度より12人減ったが依然高い水準となった。一方、教育委員会から「指導力不足」と認定された教員は6年連続で減少した。
 希望降任の内訳は、一般教員を指導する立場の「主幹教諭から一般教諭」が103人と最も多く、「教頭から教諭」が64人、「副校長から教諭」が22人と続き、「校長から教諭」も7人いた。

○『辞める新人教員、10年間で8.7倍 「心の病」急増』 
 全国の公立学校に勤める新人教員のうち、1年以内に依願退職した人の数が2010年度までの10年間で8.7倍に増えたことがわかった。特に心の病による退職が急増している。団塊世代の大量退職による負担の増加や、保護者や先輩教員らとの人間関係から来る悩みを原因に挙げる声がある。
 8日発表された文部科学省の調査によると、10年度に公立の小中学校・高校・特別支援学校などで勤め始めた教員は2万5743人。このうち288人(1.1%)が1年以内に依願退職した。00年度の依願退職者は、新人教員計1万517人のうち33人(0.3%)だった。率も約3.6倍に増えている。
 
 仕事ですから、どの様な職についても、それは楽しいことも辛いこともあるはずです。ましてや、教員を目指したということは、私もそうであったように、子どもたちの笑顔を見ていたいからではなかったでしょうか。
 先日の紫峰祭に、大勢の卒業生が訪れてくれました。近況を報告してくれる卒業生、就職先の商品をおみやげに1年に1度必ずくる卒業生、子どもを連れての卒業生、ファッションショーやレストランを手伝う卒業生等。そして、いろいろな場面で主役の在校生。みんな笑顔でした。つくづく教師冥利に尽きる一日でした。本校の先生方も私と全く同じ気持ちであったと思っています。


校長  情報ID 45174 番  掲載日時 11/18/2011 Fri, 13:26