理事長より「新学期を迎えるにあたって」 



平成23年4月4日

 保護者の皆さま 
武蔵野東学園 理事長 寺田欣司


 福島原発事故の処理の行方がいまだに不透明で、皆さまには何かと不安を感じる日々を過ごされておられることと拝察いたします。こうした中で、今週各園校は一斉に新学期を迎えます。そこで、震災が当学園に与えた影響、それへの対処、さらには学期が始まってからの学園の対応方針についてまとめてお伝えし、各園校とも安心してご子弟を学校にお預けいただける態勢にあることを、ここにご報告いたします。

地震発生当日の学校の様子
幼稚園 翌日の卒園式を控えて休園日でした。
小学校  1、2年生の下校直後の地震発生で、帰宅途上の児童、学校に残っていた児童とまちまちでした。電車を利用して帰宅する児童については、教師がバス停や駅に駆けつけ、学校に連れ戻して待機させました。この結果、540名の全登校児童を保護者が迎えに来られるまでの間、学校施設内にお預かりしました。夜10時ごろまでにはあらかたの児童が親元に引き取られましたが、最終的に10数名の児童が学校施設に宿泊しました。最後の児童も翌日朝無事保護者に引き渡すことができました。児童たちは大変冷静で、むしろ合宿を楽しむような雰囲気で、保護者の引取りを待っていました。
中学校   大型バス7台、総勢350人のスキー教室の帰り、関越自動車道上で地震に遭遇しました。急遽近くの寄居パーキングエリアに避難、そこで夕食をお願いし、350人分のカレーライスを用意してもらうことができ、午後9時30分には車内の明かりを消して生徒は仮眠をとりました。深夜遅くに中学校に向かい、保護者が迎えに来られる朝まで許可を得た小金井公園内に停車しました。生徒たちは車中に仮泊、教師たちは手分けして朝食の手配に走り、幸いこちらも全員分が確保できましたので、さしたる不便も感じず、日中までには無事解散となりました。生徒たちに動揺は一切ありませんでした。
高等専修学校  当日は卒業式翌日の休校日でした。唯一陸上部が高尾山で練習活動をしていましたが、帰宅が困難とはっきりした時点でちょうど八王子駅前で仕事をされていた一人の保護者の方と連絡がとれ、レンタカーを手配して下さったお陰で、夜11時40分、無事帰校することができました。
 自宅が近い一部を除いて部員は学校に宿泊して翌日落ち着いて帰宅しました。

施設の被害状況と地震後の学園活動
幼稚園 建物施設には一切損害がなく、翌日の卒園式も予定通り実施しました。
小学校  四階のプールが地震の横揺れで波打ち、水があふれて廊下に流れ、エレベーターに浸水して故障しました。これらはすべて処置済みです。なお地震の瞬間に水泳の授業を受けていた児童たちも、冷静に校庭に避難できました。
 西館二・三階の壁にひび割れができました。すぐさま専門家がチェックし、ごく軽微なもので校舎の構造強度にはまったく影響がなく、使用になんら問題ないとの診断を受けました。
 18日(金)に予定されていた卒業式を、交通混乱を想定して急きょ翌19日(土)に延期しました。式次第を少し簡略化しましたが、卒業生全員に校長から卒業証書が手渡されました。なお西館の壁のひび割れについては、その後も間隔を置いて専門家が合計3回検査し、安全を確認しています。
中学校   施設は一切地震の影響を受けておりません。卒業式は予定通り20日に実施されましたが、震災の影響もあったでしょうが、思いを込めた生徒たちの言葉が続き、予定より30分長い式となりました。感動的な卒業式でした。
高等専修学校 地震の前日に卒業式は済ませており、また建物被害は一切ありません。
事務局  今回の震災の被害の大きさに鑑み、早速教職員を対象にした義捐金の募金活動をおこないました。

地震に伴う休園、休校について
 地震後の14日月曜日、高等専修学校のみが登校日でしたが、交通の混乱が激しいため生徒たちをそれぞれ帰宅方向別にグルーピングし、学園車で送るなどの対応に追われました。その反省を踏まえ、各園校一斉に休園、休校、卒業式以外の学校行事は中止とし、そのまま春休みに入りました。

始業以降の対応について

学園の使用する水道水について
 水道水の放射性物質汚染が一時問題になりましたが、各種報道にあるように、人体への影響が心配されるレベルにははるかに及ばないものですので、各園校では従来どおり水道水を使います。なお幼稚園、小学校、高等専修学校は武蔵野市が供給する、主として地下水を利用した水道水を使っています。市はすでに水質検査を実施し、放射能汚染の心配は一切ないと発表しています。
 この地下水は、丹沢山系に降った雨が数年かけて地下に浸透しそれが地下水流となって市域の下を流れているものとのこと。同じように地下水を利用しているサントリー府中ビール工場の専門家に確認しました。同社は工場建設前に様々な科学的手法を活用してこの地下水脈の存在を確認し、その水質の良さから工場建設を決断したとのことです。電話で確認した時、担当者は当社のビールは何年も前に降った雨を丹沢の山並みがろ過してくれた水を使っています、絶対安全ですとPRも忘れませんでした。
余震対策放射能汚染対策など安全性確保について
 地震当日の学園の動きでお分かりいただけますように、教師たちは常に園児児童生徒の安全を最優先して行動しますし、また本学園はどんなときにも冷静に行動ができる子どもたちに恵まれていますので、どうぞ安心してお子様をお預けください。
 また常に武蔵野市や小金井市などと情報連携を密にしていますので、公的機関からの指示に迅速に対応できる体制にあります。

武蔵野東学園  情報ID 41627 番  掲載日時 04/04/2011 Mon, 17:06