校長の独り言【299】 



 12月に入り、すでにこの10日間で、4日の授業参観、7日の合唱コンクールと大きな行事が二つ終わりました。いずれも、日々の学校での生徒の様子等を多くの保護者の皆さんに実際に見て頂いたことにより、本校の教育への理解を深め頂き、更には、今まで以上の協力体制が出来たと確信しているところです。
 先日、ある記事の中に、大変ショッキングな記述を見つけました。
ポイントのみ紹介しますと、
「通信制高校は不登校生の重要な受け皿になっています。」
「私立高校を中心に過去10年間に通信制高校が2倍以上に増えました。」
「通信制高校生の3分の1は年間1単位も取得していません。」
「卒業生の4割が進学も就職も・・・・。」
 この記事を読んで、やはり不登校生にとって、高卒の資格取得と言うことでは通信制高校が最短距離にあるようですが、実際には自学自習のシステムは、やはり彼らにとっては高いハードルであることがわかります。であれば、何故、中学校3年生の時に、本校を卒業後の進路の選択肢に入れてくれなかったのかと、残念な気持でいっぱいになりました。
 そんなことを考えていた時に、本日、本校の混合教育で人間的に立派に成長し、現在、福祉系の大学で学ぶ卒業生が、大学の友人二人を連れて、正規の授業であるフィールドワークの一環で、混合教育の実際に触れることを目的に来校しています。彼女らに感想を聞いたところ、やはり今までこのような体験がないことから、見るもの全てが新発見であり、混合教育の必要性をしっかり感じ取ってくれたようでありました。私からは、この混合教育の中で学んだ卒業生たちが、やがて実社会における混合教育の推進役となって、みんなが安心して暮らせる町の実現を願っていることを話しました。
 また、本校の教育に良き理解者が2人増えた一日であります。

校長  情報ID 40176 番  掲載日時 12/09/2010 Thu, 14:21