校長の独り言【267】 



 新年度が始まり2週目に入りました。本校では全学年とも保護者面談を実施しています。特に、1年生の保護者の皆さんとは、生徒の生育歴や個性等の情報の共有だけでなく、同じ願いを持つ者同士として、今後の教育への協力体制を一人ひとり確認しています。
 そんな時にこんな新聞記事がありました。
 「都立高定時制で初の追加募集 思わぬ人気に枠拡大」
 『都教育委員会は8日、都立高校定時制10校で平成22年度入学者の追加選抜試験を行うと発表した。定時制2次募集の受験者数が募集人数を上回り、約300人の不合格者が出たため。都教委は「追加募集は確認できる限り初めて」と話した上で、高校無償化などによる都立高校受験者の急増が予想外の「定時制人気」につながったと分析している。以下、略』
 本当に、高校無償化や不況の影響だけでしょうか。
 実は、定時制高校だけではなく、通信制高校もこの5年で全国における学校数が50校増え、生徒数も19万人近くに急増しているのです。この状況から、高校無償化や不況の影響だけではないことが理解できるのではないでしょうか。  
 それは、現行の高等学校では学びにくい生徒が急増していると言うことです。このような状況下で、正に、高等学校の普通科・専門学科・総合学科といった学科を越えて、多様化する生徒のニーズにいち早く柔軟に応え、職業教育と人間教育を通して、多くの生徒の人間的成長に大きな成果をあげている「高等専修学校」を、何故、中学校の先生方は紹介してくれないのでしょうか。残念でなりません。

校長  情報ID 36191 番  掲載日時 04/14/2010 Wed, 13:21