校長の独り言【243】 



 先週、今年度4回目のスピーチコンテスト予選会があり、27名の生徒が出場しました。その中の一人の生徒のスピーチを聴き、校長としてのひとつの決断が、一人の生徒を悲しませてしまっていたことをスピーチを通して知り、とても申し訳ない思いを抱きました。
 それは、新型インフルエンザの再度の流行に伴う「マラソン大会」の中止の決断でした。その生徒のスピーチは、昨年のマラソン大会で優勝することが出来ず、この一年間、休みの日にも自宅の回りで走り込みを続け、今年の大会では必ず優勝をしたいとの目標を掲げ、この一年間努力を続けてきたのに、突然の中止の決断を聞いた時の素直な自分の気持ちを語ったものでした。それを聴いた瞬間に、その純粋な気持ちに対して、心の中で「ごめんね」とつぶやいてしまいました。
 その日の下校時、その生徒と偶然に会ったので、「マラソン大会中止で本当にごめんね」と私が言ったところ、「ちゃんと理解していますから大丈夫です」とすぐに返事が返ってきました。この言葉で、正直なところ、私の気持ちは少し楽になれたような気がします。
 そして、マラソン大会以上に、生徒の修学旅行への思い入れを考えると、修学旅行は何が何でも実行しないといけないと強く思いました。

校長  情報ID 33539 番  掲載日時 10/28/2009 Wed, 14:11