校長の独り言【236】 



 いよいよ次年度の生徒募集にかかわる説明会が本格的に始まります。今週の18日(金)午前中には本校の武蔵野東中学校保護者対象の学校説明会で、午後には立川グランドホテルにて東京都の第2回高等専修学校説明会で、共に40分ほど私が高等専修学校の説明と後期中等教育機関の問題点を話させて頂きます。
 少子化、フリーター、ニート、不登校、高校中退、更には政権交代による教育の変更点が予想される状況下で、時間がたりるか心配しているところです。 
 以前にも書きましたが、学校説明会での様子や中学校の先生方の話を総合すると、やはり後期中等教育機関の最近の傾向は経済的なものが関係してか、都立志向が非常に強いとのことです。
 しかし、入学後の塾や予備校への毎月の支払い、中途退学すると2度目の入学金の発生と、真に経済的なものだけであるのであれば、中学校卒業後、都立高校に進むことが必ずしも経済的負担を抑えることにはならない現実をもっと中学生の保護者の皆さんに理解して欲しいと強く思っています。
 私は機会ある毎に、私立の教員としてではなく一人の子の親として、この現状をお話しさせて頂いていますが、やはり、目の前のこと、今直面している問題への直接的な対応策としか思えてなりません。都立高校に入学し、塾や予備校に毎月5万円払うのなら、私立への授業料は毎月必ず払えるのではないでしょうか。
 更には、サポート校や通信制高校の新設が後を絶たない現状ですが、高校卒業の資格だけではダメなのです。そこには集団の中で磨かれた人間的な成長が無くてはダメなのです。ペーパー高卒にしてはダメなのです。
 この募集期になると毎年、中学校3年生には遠回りをしない、学校選択を強く願うばかりです。

校長  情報ID 32753 番  掲載日時 09/16/2009 Wed, 14:32