校長の独り言【226】 



 初回である2年C組の農業従事研修に同行してきました。同行したと言っても、会議等の関係で初日のみでありましたが、本事業にご協力いただく現地の皆さんにご挨拶をさせて頂きました。
 生徒たちは、桃の袋がけ、さくらんぼの収穫、ジャム作り等と、はじめての仕事に先生方と一緒に懸命に取り組んでいました。自然の中の仕事は爽やかで、本当に気持ちの良いものであるとつくづく感じました。そんな時、ふっと思い出したことがありました。 
 それは、私がクラス担任の時の事です。その当時にあった学園の青梅山荘を使い、私のクラスのみの1週間の山荘合宿です。当時、北原キヨ校長と相談し、生活面のスキルアップのために実施したもので、食事は基本的には自分たちで作り、日中は青梅のハイキングコースを歩き、合宿中の生活のすべてを自分たちだけで行うものでした。とても充実していた合宿のことを思い出した時に、このような事こそ、生徒の自立のためには必要であると強く痛感しました。
 学校故に、年間予定、学校行事と計画に沿った学校運営をすることは当然の事でありますが、目の前にいる生徒の自立を考えると、時には、小回りをきかせることも大切であることを再確認致しました。
 ですから、この農業従事体験は、いろいろな意味合いがあると私は思っています。故に、この事業の大きな成果を期待しているところです。
 農家の皆さんは良い方ばかりですし、更に自然の中の仕事は、本当に気持ち良いです。次は、何とか日程を調整して、私も生徒と一緒にいい汗を流したいと考えています。

校長  情報ID 31282 番  掲載日時 06/17/2009 Wed, 15:14