校長の独り言【186】 



 2学期制である本校の前期も残すところあと数日となり、月曜日の職員朝礼では、先生方に生徒指導に関してやり残しはないかもう一度クラス毎に確認するように話をしました。
 前期を終えようとしている最近、いつになく嬉しいことがいっぱいありました。
 一つ目は、相変わらず卒業生の来校が多い本校ですが、訪ねてくる卒業生と話をする度に卒業生の人間的な成長を確認できることが最近多くなったと感じていることです。具体的にここで書けばご理解頂けるかとは思うのですが、何分個人情報なので抽象的な表現で申し訳ありません。
 二つ目は、前期終了と言うことで、新任の先生方からひとつの区切りとして感想文が提出されました。全員がしっかりと前期を反省し、同時に後期の抱負を語ってくれていました。何よりも私が嬉しかったのは、新任の先生方全員が本校の生徒を心から愛してくれていることが文章の随所から読みとれたことです。
 三つ目は、先日、日頃よりお世話になっています、文部科学省生涯学習政策局専修学校教育振興室の室長が変わられました。前室長は着任して直ぐに本校の見学にお見えになり、高等専修学校に対しての良き理解者でありました。そのような前室長が転勤になり、一抹の不安を感じていたところ、先日新室長とお会いする機会がありました。新室長から、文部科学省の※検討会議は間もなく終了とのこと、今後は中央教育審議会での議論になるとのことで、当然後期中等教育機関での議論も必要とのお話しを頂きました。今まで、専修学校の振興は、とかく数の論理で専修学校=専門学校中心であった中で、高等専修学校をしっかりとした認識を持って頂けていたことは大きな喜びでありました。
 後期には、嬉しいことが沢山あることを願っています。

※全私学新聞より
専修学校制度改善へ検討会議 文部科学省
新校種創設など課題に、平成19年11月7日に初会合を開催へ
 文部科学省は専修学校制度の充実・改善や今後の振興策等を研究・検討する専門家会議の設置を決め、十一月七日に初会合を開く。委員は中込三郎・全国専修学校各種学校総連合会長ら専修学校関係者のほか、高校、短大、高専、大学、行政関係者ら十五人。丹保憲仁・前放送大学長が座長となる見通し。
 会議は非公開、議事概要等がホームページに掲載される。
 専修学校教育を巡っては、全国専修学校各種学校総連合会が学校教育法第一条に位置づける新しい校種の「新専門学校」「新高等専修学校」(名称はいずれも仮称)の創設を求めており、検討会議では新校種創設が大きな焦点となりそうだ。
 専修学校関係者が新校種創設を求めている背景には大学や高校など学校教育法第一条に規定される学校とさまざまな制度上の格差が生じている問題がある。
 また専修学校専門課程(専門学校)は高校卒業後に進学する高等教育機関であるにもかかわらず文部科学省所管ではなく、都道府県所管となっているなど制度上の問題も解決すべき課題。検討会議ではそうした問題が検討される見通し。
 新校種の創設は約四十年ぶりのこと。しかし新校種創設の必要性に疑問の声もあり、検討会議の意見集約には紆余曲折も予想される。今年度末までに一定の審議の区切りをつける予定。学校教育法等の法改正となれば、中央教育審議会にかけられることになる。
 

校長  情報ID 26940 番  掲載日時 10/08/2008 Wed, 11:36