校長の独り言【117】 



 本日の校長講話をもって、本格的に前期最後の1ヶ月の学校生活が始まります。
 今年は本当に大変暑い夏休みでしたが、そんな中、甲子園での佐賀北高校の活躍は、私に大きな勇気と自信を与えてくれました。それは、特待生制度のない公立高校が、限られた環境下で、更にたくさんの制限の中で全国の頂点に立ったからです。彼らの活躍をテレビで見ていると、聞こえてくる実況も盛んにこの点をアピールしていました。そして、実況を聞きながら、高等学校と高等専修学校の格差の現状とオーバーラップするところがあったからです。
 この夏、本校でも部活動の練習や合宿が活発に行われていました。限られた環境下でも、こころをひとつにし、努力することで、高校ではない高等専修学校も佐賀北高校のように大きな実績を必ずや残せると、大きな自信と勇気をもらったような気がしたのです。
 一方先生方も、この夏休みを部活指導や研修にと有意義にすごされたと思います。私も都内のある中学校の先生方と保護者の皆さんを対象にした校内研修会の講師を務めて参りました。研修会は「特別支援教育を理解するために」のテーマで、私は「武蔵野東技能高等専修学校の混合教育の実際」を話させて頂きました。今回の研修会講師のお話は、以前より、その中学校の校長先生の「特別支援教育こそ、武蔵野東技能高等専修学校に学べ」の思いにより実現したものでありました。本校の教育に関して、このように評価して頂いていたことに改めて感謝した一日でありました。
 更に、質疑応答の時に、0からはじめる難しさ、また教育環境作りの難しさを改めて痛感しました。本校の20年の歴史と校風に甘んじることなく、本校の教育を更に進化させていかないといけないと、つくづく考えた一日でもありました。

校長  情報ID 20577 番  掲載日時 09/01/2007 Sat, 10:41