校長の独り言【104】 



 1月25日の校長の独り言【80】より
《1月24日に教育再生会議の第1次報告【「社会総がかりで教育再生を」~公教育再生への第一歩~】が発表されました。
※中略
 また、提言の最後に、私にとって大変嬉しく、かつ期待をする項目がありました。それは、「教育再生に向けての今後の検討課題」の「1.教育内容の改革」の中にあった3項目です。全部で12項目掲げられているのですが、
⑦心身の障害、LD、ADHD等の発達障害、・・・・・・個別の指導を要する子供に対する、きめ細かいニーズに応じた指導・支援のあり方
⑪高校、専修学校、高専等における社会ニーズに即した教育体制の強化
⑫職業教育・産業教育のあり方
 是非とも、今後の活発な議論を願い、5月の第2次報告書の中に必ずや明記され、早期に具現化されることを期待しています。
 最後に、この報告書を読んで思いました。私学故に先行している項目が結構ありました。
本学園の理事長曰く、『先取りはゆとり』。》

 上記のように大変楽しみにしていました「教育再生会議第2次報告」が、6月1日に発表されました。大きな期待を持って報告書に目を通しましたが、残念なことにその中には、上記の⑦、⑪、⑫の3項目に触れた記載は全くなく、唯一専修学校という記載が1カ所で、それも職業観育成のための連携先としてでありました。そして、次回こそはの期待を込めて、12月の第3次報告に向けての検討課題(第2次報告書P17)を読みましたが、検討課題11項目の中から、障害児教育、後期中等教育機関の教育体制、職業教育は残念ながら消えていました。がっかりです。
 しかし、教育再生会議の本来の目的が公教育再生であるからと納得しようと思いましたが、新教育基本法と同様に議論があまりにも偏った学種(大学)になっているので納得できませんでした。教育体系的に見ても、出口部分の議論であり、入口から出口に至るまでの中身の部分、おまんじゅうで例えるとしたら「あんこ」の部分の議論が十分に無くして、美味しいおまんじゅうと言えるのかと思えてなりません。取り方によっては負け惜しみとしか取れないかもしれませんが。でも、「あんこ」は重要です。

校長  情報ID 19315 番  掲載日時 06/06/2007 Wed, 11:42