校長の独り言【58】 



 先週予定通り紫峰祭(学園祭)が開催されました。生憎の小雨降る紫峰祭になってしまいましたが、昨年以上の大勢の皆さんにお越し頂き大変嬉しく思っています。特に今年度は本校開校20周年であり、さらに、学園本部が移転して初めての学園祭でありました。在校生の保護者の皆さん、卒業生、それに卒業生の保護者の皆さん、近隣の皆さん、また、卒業生がお世話になっています企業や福祉作業所の皆さん、旧職員と、実に多くの方がお越しくださいました。生徒も日頃の専門学科で学ぶ成果を随所で発揮し、大きな自信となったと確信しています。
 来校者の中には、昨年ご就任後2年連続で地元武蔵野市の邑上市長さんにお越し頂き、校内をゆっくりご見学頂きました。さらには、福祉関係者の皆さんからは、今年度開設したグループホームをお褒め頂き、「後は成年後見人制度の仕組みだけですね」と将来展望へのアドバイスを頂きました。私にとって紫峰祭は、多くの皆さんと交わす会話から、本校の将来に大きな示唆を頂いたり、「頑張ってください」と激励の言葉を頂いたりと、実に実り多いものとなったと思っています。
 特に、「後は成年後見人制度の仕組みだけですね」の言葉でお分かりのように、本学園の自閉症教育は、3歳から18歳の教育カリキュラムの上に、卒業後のフォロー指導体制、余暇活動への支援、そして、親亡き後の自立のためのグループホームの開設と、学校法人としては他に例のない体系を作り出しています。この様な状況下で、すでに、むらさきOB会では、10月2日に社会保険労務士のグループの皆さんのご協力をいただき、気軽に相談ができる窓口を構築し、その研修会を終えています。もちろん高等専修学校の保護者研修会においても、すでに成年後見人制度の研修会は開催しました。ですから、ここから発展して、将来的に、「武蔵野東自閉症者成年後見協会」のようなものが組織されることにより、武蔵野東学園の自閉症教育の真の完成だと思っています。「私の在職中には・・・」と思うばかりです。

校長  情報ID 15962 番  掲載日時 11/15/2006 Wed, 16:55