校長の独り言【55】 



◆履修漏れ生徒、540校8万3743人に
 伊吹文科相は1日の衆院教育基本法特別委で、必修逃れの高校は全国540校で、国公私立計54 08校のうちの約1割を占めることを明らかにした。
 履修漏れの生徒は8万3743人にのぼっている。
(2006年11月1日11時49分 読売新聞)
◆履修漏れ救済、さらに生徒の負担軽減へ…与党幹部一致
 自民、公明両党の幹事長、政調会長らが1日午前、都内で会談し、高校の必修逃れ問題で文部科学省が検討している、補習授業の上限を70回(1回50分、2単位分)とする救済案について、さらに生徒の負担軽減を求めることで一致した。
 公明党からは補習の上限を50回とする案も出ている。
 会談では、同日中に最終的な救済案をまとめるよう、政府に求めることも確認した。
 文部科学省は、未履修となっている公立高の生徒の約8割が救済できる70回を補習回数の上限とし、それでも足りない生徒はリポート提出を求めるなどの方向で検討している。伊吹文部科学相は 「70回なら3月の春休みも含め、受験に無理のないよう受講していただける」としている。
 しかし、公明党では補習回数の大幅な削減を求める声があり、与党として負担軽減を求めることにした。
(2006年11月1日12時4分 読売新聞)

 このように、高校卒業に必要な必修科目の履修が不足している問題を、毎日マスコミが報道し、一種の社会問題になっていますが、私個人としては、「生徒には何も責任はありません。これは大人の責任です。よって、未履修科目については、特例措置として文部科学大臣裁量で認定します。故に、補修等の救済措置は必要ありません。」と、文部科学大臣から早く一言言って欲しいと願っています。
 何故ならば、
1.この問題は、生徒には何の責任もなく、すべて大人の責任問題であるから。
2.卒業生は不問とした以上、なぜ今年の3年生だけを対象とするかが理解できない。
3.現行の学校制度の中で、本校のような高等専修学校(学校教育法第82条の2)と5年制の高等専門学校(学校教育法第1条)のように、学習指導要領を厳守する義務がない学種も実際に存在すること、さらに、高等学校卒業程度認定試験(旧大検)や、通信制高校の生徒数増加から考えても、1科目で人格形成が出来ないと考えることはおかしいと考える。

 以上は、あくまでも私個人の考えですのでご承知おきください。
 しかし、何回考えても、生徒は何も悪くない。

校長  情報ID 15671 番  掲載日時 11/01/2006 Wed, 14:04