初めての紫峰祭を終えて

1年Aさん

 入学前から作りたいと思っていた学園についての展示物を「作らないか」と言われた時はとても嬉しかった。今までは指示されて動くことしかできていなかったが、展示プロジェクトで書記(副リーダー)になり、どのように説明すれば相手が理解してくれるか、傷つけないかを学べた気がする。展示物を作るのは思っていたより大変だったが、楽しかった。展示のメンバーの得意なこと、不得意なことがプロジェクトを進めて行くと同時に分かってきた。例えば、切ることが得意な人には切ることをお願いしたり、パソコンが上手な人には編集をお願いしたりした。展示物の下の所は見えにくくなると思い角度をつけた。完成して見てくれた人たちから「いいね~」と言ってもらえた時はとても嬉しかった。
 展示がまだ終わっていない頃、私はファッションコースの先生にファッションショーに出ないかと誘われた。人前に出ることが苦手な私は、初めは断ろうかと思った。しかし、普段決まったメンバーとしか関わっていなかったので、他の人とも関わる良いチャンスだと思ったのと、人前に出られないことを克服しないといけないので出ることにした。私は○○君のサポートで、彼が作ったスカートをはくこといなっていた。元々相手が誰であっても、相手がおしゃべりな人でないかぎり、何を話せば良いのか分からなくなってしまう。彼もそうだった。どのように話しかければ良いのか分からなかった。ファッションコースの先生や他の友達が彼に話しかけている姿を見て段々と分かってきた。舞台の袖で、自分たちの出ないとき、彼は先輩や体育コースの人が踊っているのが見えるところにいれば、集中して見るので、あまり小さな声も大きな声も出さないことが分かった。ダンスなどを見るのが好きなんだなと思った。
 私は姿勢が悪く、笑顔でもなかったので、そこは意識して直していかなければならなかった。練習して少しずつ良くなったと思ったが緊張していたせいか、本番が終わってから親が撮ってくれていた写真を見たら全然笑顔になれていなかった。
 前日に照明が壊れてしまい、先生方が借りられるものを探して走り回ってくださったと作文を書く前に聞いた。他のみんなも一生懸命やっていた。私も一生懸命頑張ったつもりだった。写真を見て笑顔になれていなかったことに気づき、本当に申し訳ない気持ちになったが、次に笑顔が必要になる時のために練習を続けていきたいと思う。普段できないことができたのは良かったと思うし、陶芸販売も含めて全てが私にとって初めてで、とても良い経験になった。

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